電気自動車(EV)の普及率は?日本2.66%・世界25%・ノルウェー97%の最新比較【2026年6月版】
更新日: 2026/6/29投稿日: 2025/3/26
EV
「日本の電気自動車(EV)の普及率って実際どれくらい?」「ノルウェーや中国はなぜあんなにEVが普及してる?」「日本のEV普及はこのまま進む?」――そんな疑問を持つ方は多いはずです。
結論として、2026年2月時点で日本のEV・PHEV新車販売比率は3.21%(前年同月2.08%から上昇中)。一方、世界平均は約25%(新車の4台に1台)、ノルウェーはプラグイン車(BEV+PHEV)約97%、中国はNEV比率約49%と、日本との差は約10倍。ただし2026年度CEV補助金が最大130万円に引き上げられ普及加速の局面に入りました。
本記事では、日本と世界のEV普及率の最新データ、主要国別の状況、普及を阻む5つの障壁、政府の補助金・税制優遇、2030年・2035年の見通しまで、2026年6月時点の最新情報で徹底解説します。
日本のEV普及率|2026年最新データ

2026年2月時点の日本のEV・PHEV新車販売比率は3.21%(前年同月2.08%から上昇)。2025年通年では2.66%にとどまり、世界平均約25%の約1/10と低水準。ただし国の補助金最大130万円への引き上げで2026年は普及加速のフェーズに入っています。
2026年2月のEV・PHEV販売比率は3.21%
日本自動車販売協会連合会(JADA)と全国軽自動車協会連合会のデータから集計すると、2026年2月のEV(BEV)+PHEV比率は3.21%。前年同月の2.08%から1.13ポイント上昇し、上昇基調にあります。
2025年通年の日本EV販売実績
| 指標 | 2025年通年実績 |
|---|---|
| 日本国内EV(BEV+PHEV)販売台数 | 101,863台 |
| 新車全体に占めるシェア | 2.66% |
| 普通車のEV比率 | 1.47% |
| 軽自動車のEV比率 | 2.12% |
| 前年比増加率 | 約+15% |
日本は世界平均の約1/10という現実
2025年の世界EV販売シェアは約25%(新車の約4台に1台)。日本の2.66%とは約10倍の格差があります。日本はEV普及で先進国の中でも顕著に遅れているのが現状です。
世界のEV普及率|国別ランキング【2025〜2026年】

世界のEV販売台数は2025年に約2,070万台(前年比+20%)、新車販売シェア約25%を記録。ノルウェー(プラグイン車約97%)・デンマーク(71%)・スウェーデン(63%)・中国(NEV約49%)が世界トップで、日本は2.66%と最下位グループに位置します。
世界EV販売の最新統計【2025年】
- 世界EV販売台数:約2,070万台(前年比+20%/Rho Motion)
- 世界EV販売シェア:約25%(新車の約4台に1台)
- 中国の世界シェア:世界EV販売の約6割(約1,290万台)を中国が占有
- 2026年予測:世界EV販売は約2,400万台へ
主要国別のEV普及率ランキング
| 順位 | 国 | EV比率(BEV+PHEV/2025年通年) | 主な出典 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ノルウェー | 約97%(うちBEV 95.9%) | OFV・ACEA |
| 2位 | デンマーク | 71% | ICCT・ACEA |
| 3位 | スウェーデン | 63% | ICCT |
| 4位 | オランダ | 59% | ICCT |
| 5位 | アイスランド | 約50%(うちBEV 41.2%) | ACEA |
| 6位 | 中国 | 約48.6%(NEV=BEV+PHEV) | CAAM |
| 7位 | 英国 | 約31% | ACEA・SMMT |
| 8位 | ドイツ | 30% | ICCT・ACEA |
| 9位 | フランス | 約26% | ICCT・ACEA |
| 10位 | 米国 | 9.1%(BEV7.4%+PHEV1.6%) | Argonne・BTS |
| 11位 | 日本 | 2.66% | 自販連・全軽自協 |
| (参考) | 欧州平均 | 約28%(EU平均 約27%) | ICCT・ACEA |
| (参考) | 世界平均 | 約25%(新車の約4台に1台) | Rho Motion |
ノルウェー|世界トップの理由
ノルウェーは2025年通年でBEVシェア95.9%・プラグイン車(BEV+PHEV)約97%、新車のほぼすべてがEVという世界トップの普及率を達成。背景には強力な政策があります。
- EV購入時の付加価値税(VAT 25%)免除
- EV登録税免除(ガソリン車は最大10,000ドル超)
- バスレーン走行・有料道路の優遇
- 高い電気料金安定性(水力発電90%超)
「ガソリン車を持つほうが経済的に損」という設計で社会全体をEVへ誘導してきました。
中国|世界EV市場の約6割を占める巨大市場
中国の2025年EV(NEV)販売は約1,290万台で、世界EV販売の約6割を占有。国内新車のNEV(新エネルギー車=BEV+PHEV中心)比率は2025年通年で約48.6%(中国汽車工業協会=CAAM)と圧倒的シェアです。BYD・テスラ上海工場・NIO・XPENG・Li Autoなどが市場を牽引しています。
米国|遅れているが伸び率は高い
米国のEV販売シェアは2025年通年で9.1%(BEV7.4%+PHEV1.6%/Argonne国立研究所・米運輸統計局BTS)。テスラがBEVシェア約47%で圧倒的なリーダーですが、Cybertruck・Cybercabなど新車種で市場開拓を加速しています。
日本のEV普及を阻む5つの障壁

日本のEV普及を阻んでいるのは「車両価格の高さ」「集合住宅の普及」「インフラ偏在」「電気代の不安」「ハイブリッド車優位」の5要因。特に集合住宅居住率の高さは日本特有の構造的課題です。
① 車両価格の高さ|ハイブリッドより約80万円高
同クラスのハイブリッド車と比べ、EVは約80〜150万円高い価格設定です。日産ノートe-POWER(HV)約220万円に対し、日産サクラ(EV)約254万円、リーフ約330万円と価格差が大きい状態が続いています。
② 日本固有|集合住宅居住率の高さ
日本は世帯の約40%が集合住宅居住で、自宅充電設備の設置が困難という構造的課題があります。ノルウェー(一戸建て率60%超)や中国(集合住宅の充電設備義務化)と比べ、自宅充電インフラを整えにくい環境です。
③ 充電インフラの偏在
2024年末時点で全国85,402基まで増えた充電スポットですが、都市部に集中しており地方では空白地帯が残ります。「自宅近くに充電できない」が地方EV購入を阻む大きな要因です。
④ 電気代上昇への不安
燃料費調整額・再エネ賦課金で電気料金が上昇傾向にあり、「EVを買っても充電費用が高くなるのでは」という消費者不安が普及を抑えています。
⑤ 高燃費ハイブリッド車の存在
日本はトヨタ・ホンダのハイブリッド技術が世界最強水準で、燃費30km/L超のHVが普及しています。「EVに乗り換える必然性が薄い」という心理的障壁も大きな要因です。
政府のEV普及政策|2026年最新の補助金・税制優遇

2026年度CEV補助金は最大130万円(前年85万円から大幅増額)、東京都の上乗せ補助は最大100万円。両方活用すれば実質購入価格が200万円以下になるEVも登場し、普及加速のフェーズに入りました。
CEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)
2026年度のCEV補助金は最大130万円(車種により異なる)。前年度の85万円から大幅増額され、日産アリア・テスラModel Y・トヨタbZ4Xなどの高性能EVで満額に近い補助が受けられます。
自治体補助金の例【2026年度】
- 東京都:個人最大100万円(家庭充電設備別途40万円補助)
- 神奈川県:最大45万円
- 愛知県:最大35万円
- 大阪府:最大40万円
- 北海道:最大30万円
税制優遇|エコカー減税・自動車税の軽減
- 自動車重量税:購入時免税
- 環境性能割:非課税
- 自動車税:購入翌年度75%減税
- グリーン化特例:適用
これらの優遇を組み合わせると、ガソリン車と比べて初年度で30〜50万円のメリットがあります。
充電インフラ整備目標
- 2025年末:充電器15万基(公共充電8万基、職場・住宅7万基)
- 2030年末:充電器30万基、急速充電3万基
- マンション充電器設置義務化:2025年から大規模新築マンションで段階導入
世界のEV普及政策|成功国の共通点

EV普及に成功した国(ノルウェー・中国・スウェーデン)には「強力な経済インセンティブ」「ガソリン車への規制」「インフラ大量整備」「明確な目標」という4つの共通点があります。
成功国に共通する4つの政策
- ① 強力な経済インセンティブ:補助金・税制優遇でEVがガソリン車より安く
- ② ガソリン車への規制:販売禁止・課税強化
- ③ インフラの大量整備:街中のあらゆる場所に充電器
- ④ 明確な目標と達成期限:「2030年までに新車100%EV」など
中国のNEV補助金とインフラ義務化
中国はNEV購入時の補助金(最大2万元=約40万円)に加え、新築マンションへのEV充電設備設置義務化、特定都市でのナンバープレート抽選優遇など、複合的政策でNEV普及を加速しました。
EUの「2035年ガソリン車販売禁止」
EUは2035年から新車のCO₂排出ゼロを義務付ける規制を採択。一部に2035年以降もe-fuel容認の例外が設けられましたが、基本路線は変わらず、欧州メーカーはEV化を加速しています。
EV普及の今後の見通し|2030年・2035年の世界

世界EV販売は2030年に45〜55%、2035年に70〜85%に達する見込み。日本も政府目標で2030年20〜30%、2035年100%電動化を掲げており、急速な転換期に入ります。
世界のEV普及率予測【2025〜2040年】
| 年 | 世界EVシェア予測 | 中国 | EU | 日本(政府目標) |
|---|---|---|---|---|
| 2025 | 約25% | 約49% | 約27% | 2.66% |
| 2030 | 45〜55% | 70% | 40〜50% | 20〜30% |
| 2035 | 70〜85% | 90% | 80〜90% | 100%電動化 |
| 2040 | 85〜95% | 95%超 | 90%超 | 100%超(BEV/PHEV/FCV) |
IEA・BloombergNEF等のシナリオを統合した予測値です。
日本の政府目標
- 2030年:新車に占めるEV+PHEV比率20〜30%
- 2035年:新車100%電動化(EV/PHEV/HV/FCV)
- 2050年:カーボンニュートラル達成
特に2035年の「100%電動化」目標はハイブリッド車も含む広義の電動化で、純BEV比率は2035年で30〜50%程度が現実的なラインとされます。
全固体電池が変えるEV普及シナリオ
2027〜2028年に商用化が始まる全固体電池により、航続距離1,000km超・充電10分のEVが現実となります。これによりEV普及の最大の障壁である「航続距離不安」「充電時間」が解決され、2030年代半ばに急加速する見通しです。
電気自動車の普及率に関するよくある質問【FAQ】

日本のEV普及率は本当に世界の中で低いの?
はい、2025年通年で2.66%は先進国の中で最下位クラスです。世界平均約25%、ノルウェー97%、中国約49%と比べると約10倍の格差があり、日本のEV普及は明らかに遅れています。
日本の普及率が低い主な理由は何ですか?
①車両価格の高さ、②集合住宅居住率の高さによる充電インフラ難、③ハイブリッド車の存在、④電気代上昇への不安、⑤地方インフラの偏在、という5つの構造的要因が複合しています。
日本のEV普及率はいつ世界平均に追いつきますか?
政府目標通りなら2030年に20〜30%、2035年に純BEVシェアで30〜50%に達する見込み。世界平均(2030年45〜55%予測)には2035〜2040年頃にようやく追いつくシナリオです。
ノルウェーがEV普及率97%超なのはなぜですか?
VAT免除・登録税優遇・有料道路免除など強力な経済インセンティブが背景です。「EVを買うほうが経済的に得」という設計を約20年かけて構築した結果です。電力の90%超を水力発電で賄う再生可能エネルギーインフラの強みも大きな要因です。
中国のEV普及はなぜこんなに早いのですか?
政府主導の補助金、ナンバープレート優遇、新築マンションの充電設備義務化など複合政策に加え、BYD・NIO・XPENGなどの自国EVメーカーが量産価格200〜300万円台で市場を席巻したことが大きな要因です。
日本のEV補助金は今後増えますか?
2026年度は前年比+45万円の130万円に大幅増額されました。2030年目標の20〜30%達成に向け、今後も補助金水準は維持・拡大される見込みです。マンション充電設備の補助も拡大が予想されます。
【まとめ】日本のEV普及率は遅れているが2026〜2030年が転換期

2026年6月時点の日本のEV普及率は2.66%(2025年通年)、世界平均約25%の約1/10と大きく遅れているのが現状です。
背景には車両価格の高さ・集合住宅居住率・ハイブリッド優位・インフラ偏在という日本特有の構造的課題があります。一方で、2026年度のCEV補助金最大130万円への引き上げ、東京都の上乗せ補助、充電インフラ整備の加速など、政策面では普及加速のフェーズに入っています。
- 2025年:日本2.66% / 世界約25%
- 2030年目標:日本20〜30% / 世界45〜55%
- 2035年目標:日本100%電動化(広義)
- 2040年予測:世界EVシェア85〜95%
全固体電池の量産化(2027〜2028年)、ホンダ・日産・トヨタの新型EV投入、政府目標達成に向けた政策強化と、2026〜2030年は日本のEV普及が急速に進む転換期となります。
「EVは早すぎる」と思っていた方も、車両価格の低下・補助金拡充・充電インフラ整備が同時進行する2026〜2028年が、最もコストパフォーマンスよくEVを購入できるタイミングと言えるでしょう。
本記事のデータ出典(エビデンス)
本記事の「主要国別のEV普及率ランキング」および各種数値は、以下の公的統計・業界一次情報に基づいています(数値は2025年1〜12月=暦年の通年実績、2026年6月時点で確認)。指標は新車販売に占めるEV(BEV=電気自動車+PHEV=プラグインハイブリッド)の合算比率を基本とし、国により内訳(BEVのみ等)を併記しています。
- ノルウェー(BEV 95.9%/プラグイン車 約97%):ノルウェー道路交通情報協議会(OFV) https://ofv.no/
- 欧州各国 BEV新車登録シェア(デンマーク68.5%・オランダ40.2%・ドイツ・フランス20.0%・英国23.4% 等/2025年通年):欧州自動車工業会(ACEA) https://www.acea.auto/pc-registrations/new-car-registrations-1-8-in-2025-battery-electric-17-4-market-share/
- 欧州各国 プラグイン車(BEV+PHEV)合算シェア(デンマーク71%・スウェーデン63%・オランダ59%・ドイツ30%・欧州平均28%/2025年通年):国際クリーン交通委員会(ICCT)European Market Monitor: January–December 2025 https://theicct.org/publication/european-market-monitor-cars-and-vans-2025/
- 中国 NEV(新エネルギー車)比率 約48.6%(2025年通年):中国汽車工業協会(CAAM) https://www.jiji.com/jc/article?k=2026010600000(時事通信/CAAM発表ベース)、月次推移:https://blog.evsmart.net/electric-vehicles/china-ev-sales-trends-september-2025-60-percent-nev-toyota-nissan-strong/
- 米国 PEV(BEV+PHEV)9.1%・BEV 7.4%(2025年通年):アルゴンヌ国立研究所(Argonne National Laboratory) https://www.anl.gov/esia/light-duty-electric-drive-vehicles-monthly-sales-updates、Cox Automotive(Kelley Blue Book) https://www.coxautoinc.com/insights/q4-2025-ev-sales-report-commentary/
- 日本 EV(BEV+PHEV)2.66%(2025年通年)・3.21%(2026年2月):日本自動車販売協会連合会(JADA) https://www.jada.or.jp/ + 全国軽自動車協会連合会 https://www.zenkeijikyo.or.jp/
- 世界 EV販売 約2,070万台・シェア約25%(2025年通年):Rho Motion(Benchmark Mineral Intelligence) https://rhomotion.com/news/global-ev-sales-reach-20-7-million-units-in-2025-growing-by-20/
- 世界の市場動向・将来予測:IEA「Global EV Outlook 2025」 https://www.iea.org/reports/global-ev-outlook-2025/trends-in-electric-car-markets-2、BloombergNEF https://about.bnef.com/
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