stg-car

【2026年最新】中国の電気自動車(EV)が注目される理由は?日本で買える車種や注意点を解説

更新日: 2026/2/6投稿日: 2026/2/6

EV
【2026年最新】中国の電気自動車(EV)が注目される理由は?日本で買える車種や注意点を解説

現在、電気自動車(EV)業界でひときわ注目を集めているのが、中国製EVです。

かつて、火災などの事故が多発したことから、中国製EVには品質への懸念がありました。しかし、2026年現在は技術革新とコストパフォーマンス向上により、業界をリードする存在となりつつあります。

そこでこの記事では中国製EVが注目される理由や購入の判断基準、日本で購入できるモデルなどを徹底解説します。

中国製EVに疑念がある方や購入を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

中国の電気自動車が世界で注目される3つの理由

中国製EVが急速にシェアを伸ばしている理由は、主に以下の3つです。

  1. 部品内製化で価格が安い
  2. 世界トップクラスのEVバッテリー技術
  3. 最先端のソフトウェア技術

1. 部品内製化で価格が安い

中国のEVメーカー、とくに最大手BYDが世界市場で圧倒的な強さを見せる最大の理由は「徹底した製造の内製化」です。

日本を含む多くの自動車メーカーは、主要部品を外注して仕入れています。一方、BYDはバッテリーやモーター、半導体に至るまで、主要部品の約9割を自社グループで製造しています。

日本の自動車メーカーの場合、主要なパーツは自社で製造、ほかのパーツは外注しており、7割に近いパーツが外注によって製造されているといわれています。

その点、BYDのパーツ内製率は約9割を誇っており、製造コストを他社よりどれほど抑えられているのかが歴然です。

引用:BYD公式メディア

結果、内製化により中間マージンを大幅にカットすることで、原価を極限まで詰めることに成功しました。

また部品の内製化は、外注先とのすり合わせの手間も省けます。そのため、コストカットに加えて製造の効率化にも寄与しています。

2. 世界トップクラスのEVバッテリー技術

中国の自動車メーカーは、EVの心臓部であるバッテリーシェアの約7割を握っています。以下の表は、2024年時点でのシェア率ランキングです。

順位メーカーシェア (%)
1CATL (寧徳時代)中国37.9%
2BYD (比亜迪)中国17.2%
3LG Energy Solution韓国10.8%
4CALB (中創新航)中国4.4%
5SK On韓国4.4%
6Panasonic日本3.9%
7Samsung SDI韓国3.3%
8Gotion(国軒高科)中国3.2%
9EVE Energy(億緯鋰能)中国2.3%
10Sunwoda(欣旺達)中国2.1%
引用:SNEリサーチ

特筆すべきは、CATLとBYDの2社だけで過半数のシェアを占めている点です。バッテリーそのものの技術水準も高く、他社を圧倒しています。

さらに、バッテリーを車体と一体化させる「CTB(Cell to Body)」などの最新技術により、EVバッテリーの弱点であるエネルギー密度も、ある程度克服している点にも注目です。

3. 最先端のソフトウェア技術

中国製EVは単なる移動手段ではなく「走るスマホ」としての性質を強く持っています。近年では多くのスマホメーカーがソフトウェア開発に参入したことで、さらに勢いは加速しました。

多くの中国製EVではスマホのように無線通信でソフトウェアを更新するシステム「OTA」が標準装備され、購入後もアップデートが続きます。

音声認識による車両制御も標準化しつつあり、エアコンやウインドウなど物理的な操作は、中国では段々と廃れつつあります

中国の電気自動車は「買い」か?専門家が3つの観点で解説

ここからは、専門的な視点から中国製EVが「買い」かどうかを判断する3つのポイントを解説します。

  1. 技術レベルは世界トップクラス
  2. リセールバリューへの懸念あり
  3. 日本で乗るなら現状「BYD」一択

1. 技術レベルは世界トップクラス

かつての品質に懸念のあるイメージは、2026年現在の中国製EVには当てはまりません。客観的な技術評価においても、世界水準かそれ以上の品質に達しています。

とくにBYDの車両に搭載されているEV特化プラットフォーム「e-Platform 3.0」は非常に革新的です。効率性やデザイン性などを兼ね備えており、高く評価されています。

また安全面においても、欧州の厳しい基準「ユーロNCAP」でBYDの主力車種は軒並み最高評価を獲得しており、信頼性は十分です。

また、日本車や欧州車では高級オプションとなるV2HやV2Lのような給電機能が、安価で搭載されている点も大きな魅力です。

2. リセールバリューへの懸念あり

製品としての完成度は高いものの、資産価値(リセールバリュー)には依然としてリスクがあります。日本の中古車市場では中国製EVの信頼性がまだ確立されておらず、需要が限定的なためです。

とくに中古EVの価値はバッテリー残量に依存するので、実績や出回りが少ない車両は値崩れしやすい傾向にあります。

また、メーカーがシェア拡大のために新車価格を引き下げると、中古車相場も連動して下落してしまうのも欠点です。

よってクルマの「資産」としての価値を重視するなら、中国製EVの購入は考える必要があります。

3. 日本で乗るなら現状「BYD」一択

2026年1月現在、日本で中国メーカー車を選ぶなら、シェアや信頼性の面から「BYD」一択です。

「BYD Auto Japan」は輸入車メーカーとしては異例のスピードでシェアを拡大しており、ディーラーも全国約70店舗と急拡大しています。

また国内にパーツセンターを設置しているため、補修部品の調達なども素早く行ってくれます。よって、欧州の輸入車のように、部品取り寄せで数カ月間も車に乗れなくなるリスクがありません

さらにウインカーの右側配置や全高の調整など、日本市場向けに調整されている点も魅力です。日本の道路事情やユーザーの好みに合わせて改良されているため、乗り換えで困る心配はないでしょう。

【2026年】日本で買える中国の電気自動車一覧

ここからは、日本国内で正規購入できるBYDの主なラインナップ4つを紹介します。

  • BYD:DOLPHIN(ドルフィン)
  • BYD:ATTO 3
  • BYD:SEAL
  • BYD:SEALION 6

BYD:DOLPHIN(ドルフィン)

引用:BYD公式サイト
発売日2025年4月1日(改良モデル)
価格(税込)299万2,000円〜
バッテリー容量44.9kWh / 58.56kWh
一充電走行距離400km / 476km
サイズ全長4,290 × 全幅1,770 × 全高1,550 mm

2023年の発売以来、BYDの主力となっているコンパクトカーが「DOLPHIN」です。バッテリー容量の異なる「Standard」と「Long Range」の2つのグレードから選択できます。

日本向けのモデルでは都市部での使い勝手を考慮し、全高を1,550mmに抑えて機械式の駐車場に対応しました。

小回りが効くため運転しやすく、セカンドカーや初めてのEVとして最適です。

BYD:ATTO 3

引用:BYD公式サイト
発売日2024年3月1日(改良モデル)
価格(税込)418万円〜
バッテリー容量58.56kWh
一充電走行距離470km
サイズ全長4,455 × 全幅1,875 × 全高1,615 mm

世界中で最も売れている、BYDの誇るミドルサイズSUVが「ATTO3」です。日本市場に、初めて導入されたBYDの車両でもあります。

フィットネスジムをモチーフにした内装や15.61インチの電動回転式タッチスクリーン、パノラマサンルーフなど、遊び心や未来感のあるデザインはユーザーの心を捉えて離しません。

またV2L機能も標準で備えており、アウトドアや災害時に家電製品へ給電できる点はファミリー層を中心に幅広いユーザーから支持されています。

BYD:SEAL

引用:BYD公式サイト
発売日2025年10月30日(改良モデル)
価格(税込)495万円〜
バッテリー容量82.56kWh
一充電走行距離640km(RWD) / 575km(AWD)
サイズ全長4,800 × 全幅1,875 × 全高1,460 mm

BYDのフラッグシップモデルの1つで、走りに特化した車両が「SEAL」です。

82.56kWhの大容量バッテリーを装備しており、航続距離は最大約640kmにものぼります。加えて、AWDモデルは最大530馬力で走行でき、その速度はスポーツカー並みです。

海洋生物のような、ミステリアスかつスポーティなデザインも魅力の1つ。EVであっても走りを妥協したくない方には、おすすめの1台です。

BYD:SEALION 7

引用:BYD公式サイト
発売日2025年4月15日
価格(税込)495万円
バッテリー容量82.56 kWh
一充電走行距離590km(RWD)/ 540(AWD)
サイズ全長4,830 × 全幅1,925 × 全高1,620 mm

2026年1月現在、BYDにとって最新のフラッグシップEVが「SEALION 7」です。

82.56kWhの大容量ブレードバッテリーを搭載し、満充電で最大590kmという航続距離を実現しています。

最大150kW級の急速充電にも対応しており、充電時間を大幅に短縮可能な点も魅力。V2HおよびV2Lの外部給電機能にも対応しているため、アウトドアやキャンプでも大活躍します。

アウトドア好きの方からファミリー層まで、あらゆる方の我儘に応えられる1台といえます。

中国の電気自動車を購入するときの注意点3選

中国製EV購入時に後悔しないためにも、注意したいポイントを3つ解説します。

  1. 自宅に充電設備を設置できるか
  2. 近くに正規ディーラーがあるか
  3. 利用できる補助金があるか

1. 自宅に充電設備を設置できるか

EVを購入する際は、必ず自宅に充電設備が設置できるか確認しましょう。

EVを日常使いすることを考えると、利用していない夜間に充電できる専用コンセントの導入は必須です。

しかし自宅が集合住宅の場合、駐車場は共有部分です。共有部分へのEVコンセントの設置には管理組合の合意が必要のため、導入ハードルは高くなってしまうでしょう。

自宅充電ができないと、毎回外出先での急速充電に頼ることになります。結果、急速充電料金の高騰もあり、ガソリン車よりランニングコストが高くなる可能性もあるため注意が必要です。

なお、自宅へのEVコンセント設置に関しては、以下の記事も参考にしてください。

電気自動車(EV)を自宅で充電するには?設備の設置方法や費用についても徹底解説

投稿日: 2025/5/30更新日: 2025/12/20

電気自動車(EV)を自宅で充電するには?設備の設置方法や費用についても徹底解説

2. 近くに正規ディーラーがあるか

中国製EVを購入する際は、自宅近くに正規ディーラーがあるか必ず確認してください。BYDの正規ディーラーの住所は、公式サイトから確認可能です。

最大手であるBYDは、2026年時点で全国にディーラー網を展開しています。ですが、地方には空白地帯もあるため、必ず自宅から通える範囲にあるか確認しましょう。

また、試乗の際にも正規ディーラーに行く必要があります。購入の際に不便がないためにも、ディーラーの位置を確認するのは重要です。

3. 利用できる補助金があるか

日本でEVを購入する際は、国や自治体から補助金を受け取れます。中国製EVの購入を検討している方は、受けられる補助金があるか必ず確認しておきましょう。

たとえば2026年1月現在、BYDのEV新車購入時に受けられる国の補助金(CEV補助金)は以下のとおりです。

モデル名補助金額
BYD DOLPHIN35万円
BYD ATTO 335万円
BYD SEAL35~45万円
BYD SEALION 735~55万円
引用:一般社団法人次世代自動車振興センター

また、地方自治体による補助金額は、住んでいる地域により異なります。詳しくは「一般社団法人次世代自動車振興センター」のページから確認してください。

なお、補助金には上限があるため、購入する際はなるべく早めに申し込みましょう。

中国の電気自動車に関するよくある質問

最後に、中国製EVに関してよく寄せられる質問と回答を掲載します。

中国の電気自動車は日本の急速充電器で充電できる?

はい、問題なく充電可能です。

日本で正規販売されている中国製EVは、日本の急速充電規格「CHAdeMO」に対応したポートを標準装備している場合が多いです。

そのため、変換アダプターなしでSA/PAや商業施設の充電器をそのまま利用できます。

10万円台で買える中国の電気自動車はある?


日本で正規販売されているモデルには、残念ながら存在しません

かつて中国国内で10万円台で買えるEVが販売され話題になりました。しかしこの激安EVは、日本の厳しい保安基準を満たしていないため国内では登録できません。

現在、日本で購入できる新車EVの最低価格帯は、補助金適用後でも200万円前後からです。

個人情報などセキュリティ面は安全?

懸念はゼロではありませんが、国内法に準拠した対策が行われています

BYD Auto Japanは「国内車両のデータは日本国内のサーバーで管理し、中国本土へ送信していない」と明言しました。また、日本政府も経済安全保障推進法に基づき、データ収集に関する規制強化を行っています。

正規販売車はその基準に適合するように製造されているため、過度に心配する必要はありません。

中国の電気自動車は失敗したって本当?


「失敗した」という噂は、あくまで過去の経過時点での評価に過ぎません。

現在の中国市場では体力のない新興メーカーが淘汰され、技術力のある大手メーカーにシェアや技術が集約されています。

BYDのような勝ち組企業はむしろ成長しており、日本で販売しているのもそのようなトップクラスの企業のみです。

【まとめ】中国の電気自動車を求める方はまず試乗から

2026年1月現在、中国製EVはかつてのイメージをくつがえす「高品質・高機能」を実現しています。

とくにBYDのようなトップクラスのシェアを持つ企業は、どんどん海外へ進出しています。もちろん日本にもその流れは来ており、今後ますます国内自動車メーカーとの競争は熾烈になっていくでしょう。

「中国だから不安…」とネットの情報だけで判断せず、まずは正規ディーラーへ行って試乗してみてください。そのうえで、買うべきか判断することをおすすめします。

関連コラム