東北大学とWILLER株式会社がカーボンニュートラル燃料を活用したオンデマンドバスの実証運行を実施
更新日: 2025/10/28投稿日: 2025/10/24
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東北大学とWILLER株式会社は、仙台市×東北大学スマートフロンティア協議会が実施する自動運転実証事業「青葉山グリーン回遊プロジェクト」と連携し、カーボンニュートラル燃料を使用した実証実験を行います。
青葉山グリーン回遊プロジェクトは、仙台市の青葉山エリアの回遊性の確保に向けて、自動運転などのサービスの実装を目指すプロジェクトです。
この記事では、東北大学とWILLER株式会社が実施する実証運行の内容について説明します。
青葉山グリーン回遊プロジェクトとは

青葉山グリーン回遊プロジェクトは、仙台市と東北大学、民間事業者で構成する「仙台市×東北大学スマートフロンティア協議会」によって進められているプロジェクトです。青葉山エリアの回遊性の確保を目指して2024年7月に、発足しました。
自動運転等による先端的サービスの実装を目指しており、国土交通省の「地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転社会実装推進事業)」にも採択されています。
過去には、地下鉄東西線国際センター駅と仙台城跡の区間において、自動運転レベル2(部分自動運転)のバス運行実験を行っています。
現在は自動運転レベル4(機械主導の高度な自動運転技術)サービスの実装を目指し、取り組みを進めている状況です。
WILLER株式会社の今回の取り組みについて

引用:PR TIMES
WILLER株式会社は、青葉山グリーン回遊プロジェクト(自動運転実証事業)と連携した東北大学オンデマンド交通実証を、11月8日~16日に実施します。
大学キャンパスを実証フィールドとして、効率的な運行が可能なAIオンデマンド交通「mobi(モビ)」システムを使用し、カーボンニュートラルな燃料車を運行する予定です。
青葉山グリーン回遊プロジェクトと連携した意図は次のとおりです。
プロジェクト連携の意図
- 青葉山グリーン回遊プロジェクト側:EVバスにおける自動運転技術の実用化
- 東北大学オンデマンド交通実証:環境に配慮した次世代モビリティの活用と移動の利便性向上の可能性の探求
青葉山グリーン回遊プロジェクトは、運転士不足や公共交通利用者の減少、交通事業者の経営悪化といった課題に対応する施策の一つとして、EVバスにおける自動運転技術の実用化を目指しています。
東北大学オンデマンド交通実証は、化石由来エネルギーを再生可能エネルギーで代替し、効率的な車両の運行を目指しています。
今回使用されるアプリ「mobi」について
今回の実証実験で利用される「mobi」は、30日間エリア内定額乗り放題の相乗り交通サービスです。アプリでmobiを呼ぶことで、道路状況やエリアの移動リクエストを考慮して、最適ルートで目的地まで移動できます。
今回の実証実験で利用されるオンデマンドバスは、青葉山グリーン回遊プロジェクトー東北大学片平キャンパス間を結ぶエリアを運行します。
運行期間は11月9日(日)~11月16日(日)で、対象期間中は誰でも無料で利用することが可能です。
概要は、次の表のとおりです。
| 運行日 | 2025年11月9日(日)~11月16日(日)の水、木曜日を除く毎日 |
| 運行時間 | 9:00~17:00 |
| 運行車両 | カーボンニュートラル燃料を活用した車両(ワンボックス、乗客定員5名)1台とバイフューエル車(ハイエース、乗客定員8名)1台を含む2~3台で運行予定。 |
| 運行区域 | 「青葉山グリーン回遊プロジェクト」の停留所(仙臺緑彩館、国際センター駅、および仙台城跡)と東北大学片平キャンパス北門の間で運行予定 |
| 利用方法 | mobiアプリへの登録と、アプリからの配車予約 |
今回のオンデマンドバス実証と、青葉山グリーン回遊プロジェクトのそれぞれの取り組みを連携させることで、環境に配慮した次世代モビリティの活用と移動利便性向上の可能性を探ることを、今回の実証運行の目的としています。
参考:
カーボンニュートラル燃料を活用したオンデマンドバスの実証運行を実施します – PR TIMES
青葉山グリーン回遊プロジェクト(自動運転実証事業)と連携した東北大学オンデマンド交通実証 – WILLER
自動運転実証事業「青葉山グリーン回遊プロジェクト」自動運転レベル2の運行実験を実施します – 仙台市
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