山都タクシーで歩行領域を走行できる近距離モビリティ「ウィル」のレンタルサービス開始
更新日: 2025/5/9投稿日: 2025/5/9
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山都自動車株式会社と株式会社ホンダカーズ岐阜は、東京海上日動火災保険株式会社ならびにWHILL株式会社と地域・業界横断の協業を通し、山都タクシーにおいて歩行領域を走行できる近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」のレンタルサービスを、2025年4月24日より開始しました。
高齢化やインバウンド需要で観光の仕方やニーズが多岐に広がるなか、国内外から人気の高い飛騨高山エリアにおいて、安心安全かつシームレスで快適な移動環境を整えています。
今回の記事では、山都タクシーのモビリティサービス「WHILL(ウィル)」の詳細と、導入の背景について紹介します。
WHILLモビリティサービスとは

ウィルは、免許不要で歩行領域を走行できる近距離モビリティです。用途に応じて、以下の4種類が展開されています。
WHILL(ウィル)の種類
- WHILL Model R:その場で旋回が可能など、小回りの効くスマートタイプ
- WHILL Model S:7.5cmの段差でも問題なく走破できるスクータータイプ
- WHILL Model F:折りたたんでコンパクトに収納できるタイプ
- WHILL Model C2:その場での旋回、5cmの段差の走破、20リットルの収納カゴなど多機能なプレミアムタイプ
飛騨高山エリアにおいては、株式会社ホンダカーズ岐阜が販売からアフターサポートまでを行っています。
上記のウィルを、施設内外に導入できるモビリティサービスが、「WHILLモビリティサービス」です。
保険・メンテナンス・機体管理システムをパッケージ化することで、運営者の導入負担を軽減するとともに、導入先の環境に柔軟に対応できる体制を整えています。
山都タクシーのウィルレンタルサービスの概要

引用:PR Times
山都タクシーでは、飛騨高山エリアにおいて、2種類のウィルをレンタルサービスとして提供しています。
提供開始日 | 2025年4月24日 |
提供モデル | プレミアムモデル「WHILL Model C2」 折りたためるモデル「WHILL Model F」 |
利用方法 | 電話または問い合わせページより事前予約制。 TEL:0577-32-2323 HP:https://santotaxi.com 空きがあれば当日の貸し出しにも対応可能。 |
利用条件 | 体重115kg以下、着座時に足置きにつく、操作に必要な注意力などを備える 等 |
協業する企業の役割 | ・山都タクシー:お客様へウィルのレンタルサービスの提供 ・ホンダカーズ岐阜:ウィル機体提供、メンテナンスなどのアフターサポート ・東京海上日動:ウィル専用保険などの共同開発・提供、ネットワークをいかしたハブ機能 ・WHILL社:保険やメンテナンス、ITサービスをパッケージ化したWHILLモビリティサービスの提供 |
ウィルレンタルサービス導入の背景
日本人の国内旅行の選択率が高まっており、2023年には日本人国内旅行消費額が21.9兆円(前年17.2兆円)と伸びています。インバウンドについても、2024年には訪日外国人の旅行消費額が8.1兆円と過去最高額を記録するなど、観光市場は拡大傾向です。
※参考:国土交通省「旅行・観光消費動向調査」 観光庁「インバウンド消費動向調査」
特に豊富な自然観光資源や歴史的建造物を要する高山市においても、コロナ禍以降、観光客数は順調に回復しており、2024年は前年比108%を記録しました。
一方で地理的特性や環境保護の観点などから、自動車の乗り入れが難しい場所も多いのが現状です。
実際に、山都タクシーが運営する観光タクシーを利用したお客様からは「車では乗り入れられない、広い敷地を気兼ねなく移動したい」などの意見が寄せられていました。
そこで山都タクシーは、お客様のペースやスタイルに応じて、安心安全を担保しながら飛騨高山エリアに点在するスポットに足を伸ばせるように、ウィルレンタルサービスの導入を決定しました。
ウィルをタクシー降車後の目的地で活用することで、自身のペースで自由かつゆったりと散策したり、家族や同行者と一緒にその場でのひとときを過ごしたりと、心ゆくまで旅行を楽しめるようになります。
今後は「ブライダルタクシー」サービスで高齢の親族にウィルを提供したり、地元住民や高山市内の近場を散策したいお客様にタクシーの利用なしでウィルだけを貸し出したりと、柔軟なサービス展開を進めていく方針です。
参考:
地域・業界を横断連携した県内初の取り組み!山都タクシーで歩行領域を走行できる近距離モビリティ「ウィル」のレンタルサービス開始 – PR Times
WHILL 公式ホームページ
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