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タクシーアプリの「S.RIDE®」が、都内で「水素タクシー」の配車を開始

更新日: 2025/9/29投稿日: 2025/9/29

リリース
タクシーアプリの「S.RIDE®」が、都内で「水素タクシー」の配車を開始

タクシーアプリ「S.RIDE(エスライド)」を提供するS.RIDE株式会社が、2025年9月3日より東京都内で燃料電池自動車「クラウン FCEV」の配車を開始しました。

今回の取り組みは、東京都が2025年9月3日に発足させた新プロジェクト「TOKYO H2」の一環として実施されるものです。

国際自動車株式会社、大和自動車交通株式会社、小松川タクシー株式会社の3社が、トヨタ自動車株式会社の「クラウンFCEV」を1台ずつ導入し、S.RIDEで配車できるようになりました。

この記事では、今回の取り組みの内容やクラウン FCEVの詳細について解説します。

新プロジェクト「TOKYO H2」とは

画像引用:トヨタ自動車 公式ホームページ

S.RIDEの取り組みは、東京都の新プロジェクト「TOKYO H2」の一環として実施されます。

TOKYO H2は、燃料電池商用モビリティをはじめとした「水素を使う」アクションを官民連携で加速させることを目的としたプロジェクトです。

東京都は燃料電池商用モビリティの導入目標として、2035年度に約10,000台の普及を掲げています。

今回の燃料電池タクシーの都内への導入を最初のプロジェクトとして、「水素で世界をリードする東京」の実現を目指しています。

画像引用:トヨタ自動車 公式ホームページ

なお、燃料電池タクシーの導入目標は、2030年までに約600台を掲げています。
今回のプロジェクトの中心企業であるトヨタ自動車株式会社は、2025年度に200代の導入を目指し、サポートを行っています。

タクシーに導入された「クラウン FCEV」とは

画像引用:トヨタ自動車 公式ホームページ

今回のプロジェクトでは、トヨタ自動車が2023年に発売した「クラウン FCEV」が導入されました。

クラウンブランドの16代目となるクラウン FCEVは、一充填走行距離約820kmを誇る燃料電池自動車です。水素の充填時間は1回あたり約3分程度と短く、街中でのロングドライブがメインとなるタクシー事業との相性が良い車だといえます。

水素ステーションの数は、現時点ではそこまで多くないものの、東京都内には11件のスポットがあるため(2025年9月現在 トヨタ公式ホームページ調べ)、走行距離を考えると、充填には困らないでしょう。

タクシー配車アプリ「S.RIDE®」とは

引用:PR TIMES

「S.RIDE」は、ソニーグループ株式会社が保有するAIとIT技術を活用して開発したタクシーアプリです。2025年6月時点での累計ダウンロード数は400万を超えており、都心をはじめとして10の府県で利用されています。

今回のプロジェクトをもとに、S.RIDEに「水素タクシーを選ぶ」という項目が追加されました。画面右上の「TOKYO H2」のアイコンをタップし、限定車両「水素タクシー」を選択することで、燃料電池タクシーを配車できます。

S.RIDEは今後も行政や自動車メーカーと連携し、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、取り組みを続けていくとのことです。

参考:
タクシーアプリ「S.RIDE®」、都内で「水素タクシー」の配車が9月3日より可能に – PR TIMES
“水素で世界をリードする東京”へ トヨタ、「TOKYO H2」プロジェクトに参画 – TOYOTA
「TOKYO H2」プロジェクトが新たに始動! 官民連携で「水素で世界をリードする東京」の実現を目指します! – 都庁総合ホームページ

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