MKグループがEVで実質CO2排出量ゼロ移動「カーボンニュートラルオプション」が2倍増加と発表
更新日: 2025/10/31投稿日: 2025/10/31
リリース
タクシー事業を展開しているMKグループは、グループ4社で提供するEVの貸切と空港定額の利用時に追加料金で実質CO2排出量をゼロにする「カーボンニュートラルオプション」の2025年度上半期の利用実績を公開しました。
カーボンニュートラルオプションは、1回100円で、タクシーの実質CO2排出量をゼロとしカーボンニュートラルを実現する取り組みです。
本記事では、MKグループが実施しているカーボンニュートラルオプションの詳細と、利用実績を紹介します。
カーボンニュートラルオプションとは

引用:PR TIMES
MKグループが展開するカーボンニュートラルオプションは、経済産業省、環境省、農林水産省が運営する「J-クレジット制度」を利用して、EVから発生する実質CO2排出量をゼロとし、カーボンニュートラルの状態にする取り組みです。
EVは走行中にCO2の発生はありませんが、走行後の充電に着目すると、CO2が発生しています。CO2発生総量を10とすると、6がEV走行で削減できて、残りの4はEVの充電の際に発生するとのことです。
そこでMKグループでは、利用者が1回1台100円を追加すると、その乗車で走行した距離を充電する際に発生するCO2を、J-クレジットでオフセット(相殺)して「実質ゼロ」にする仕組みを用意しました。
【カーボンニュートラルオプションのイメージ】

引用:MKタクシー
カーボンニュートラルオプションにより、乗客はタクシーに乗りながら、脱炭素行動の取り組みができるようになります。
2025年10月現在で、実施しているグループは次のとおりです。
- エムケイ株式会社(貸切、空港定額)
- 滋賀エムケイ株式会社(貸切、空港定額。ただし定額は大津市域交通圏のみ)
- 名古屋エムケイ株式会社(貸切、空港定額)
- 札幌エムケイ株式会社(貸切)
2025年度上半期の利用実績

引用:MKタクシー
MKグループによると、2025年度上半期(2025年3月21日~2025年9月20日)の、カーボンニュートラルオプションの利用実績は、24年度下半期の2倍以上の伸びとのことです。
2025年度上半期は延べ27件、1,452kmで、CO2換算で115kg発生分をカーボンオフセットしました。
※CO2の計算には、車種一律で電費5.5km/kwh、1kwhのCO2の発生量0.434kg/kwhを係数として使用
2024年度下半期は、2025年1月の開始から2ヶ月間で4件の利用だったため、同期間で比較するとおよそ2倍以上の伸び(12件相当→27件)となっています。
利用者が料金を払うというシステムながらも、件数が伸びているということから、タクシー利用者の脱炭素に対する関心の高まりが伺えます。
カーボンニュートラルオプションは、現時点では貸切と空港定額でのみ、注文時に連絡することで利用可能です。
MKグループの今後の展望
MKグループは脱炭素の取り組みとして、2030年までに全車両のZEV化(電気自動車(EV)、燃料電池自動車(FCV)などのゼロエミッション・ビークル)を進めています。2025年3月末時点では、全グループで311台のZEVを導入しています。最も多いMK(京都)では233台が導入されており、全体の27%を締めています。
今後も環境に配慮したタクシー事業者として、地球温暖化防止への貢献を表明しています。
参考:
環境配慮のタクシーが進化!MKグループが2025年度上半期の成果を発表 EVで実質CO2排出量ゼロ移動「カーボンニュートラルオプション」2倍増加 – PR TIMES
カーボンニュートラルオプション – MKグループ
関連コラム

リリース
山都タクシーで歩行領域を走行できる近距離モビリティ「ウィル」のレンタルサービス開始

リリース
三菱電機が配車から車両運行までを無人化した自動運転サービス「xAUTO」を提供開始

リリース
タクシーアプリの「S.RIDE®」が、都内で「水素タクシー」の配車を開始

リリース
ベルエナジーが日本初のEV専用急速充電車「MESTA pro」を発表

リリース
Nature株式会社がEV充電用コンセントをIoT化する「Nature EV Switch」を発表!2025年5月よりパナソニックの新サービスで提供開始

リリース





