ベルエナジーが日本初のEV専用急速充電車「MESTA pro」を発表
更新日: 2025/6/5投稿日: 2025/5/30
リリース
電気自動車(以下:EV)に特化した関連機器の開発に取り組んでいるベルエナジー株式会社が、EVを用いて、EVに直接急速充電できるゼロエミッションEV専用急速充電車「MESTA Pro」をリリースしました。
この記事では、MESTA Proの概要や用途について解説します。
MESTA Proの概要

引用:PR TIMES
MESTA Proの名称は「MOBILE EV STATION」から取られています。
MESTA Proには、ベルエナジーとブルガリアの AmperneXt 社が共同開発した、大容量DC入力急速充電器を搭載しています。
独自のワンボックスユニットを「日産リーフ e+」に組み込むことで、走行用バッテリーをそのまま使いながら、ほかのEVにも安全に急速充電できる仕組みを実現。EV自体が“走る急速充電ステーション”として機能するようになりました。
【製品仕様】
CHAdeMO | ・出力電圧範囲 :DC150V~DC750V(対象車両による) ・出力電流 :125A 定格出力容量:35kW~50kW(同上) |
CCS1/CCS2 | ・出力電圧範囲 :DC150V~DC1,000V(対象車両による) ・出力電流 :125A 定格出力容量:35kW~50kW(同上) |
【車両使用】
車種 | 日産 リーフ e+ |
種別 | 普通車 |
寸法(長x幅x高) | 4,480×1,790×1,540mm |
重量 | 1,840kg |
乗車定員 | 2人 |
蓄電池容量 | 62kWh |
普通充電最大入力 | 70kW |
エナジーの独自技術により、EV駆動用バッテリーから直接電力を安全にかつ効率よく取り出すことで、モバイルの機動性を損なうことなく、62kWhの大容量と最大50kWの高出力を同時に実現しました。
加えて、車両がEVそのものであることから、街にある急速充電器や普通充電器での充電が可能です。
緊急時以外は一般の社用車として利用できるため、ビジネスユーザーにとってもメリットが大きい仕様だといえます。
MESTA Proの用途

MESTA Proは、以下のような場所での利用が想定されています。
EV向け出張充電サービス「電気の宅配便」
EV向け出張充電サービス「電気の宅配便」は、EVユーザーが充電スポットに出向く代わりに、充電器のほうからユーザー側に出向き、充電を完了させるサービスです。
MESTA Proを搭載したEVであれば、充電器を別で用意することなく、ユーザーニーズに合致する大容量化と高出力化の両方を同時に実現できます。
自動車OEM向け、EVの開発現場や生産工場
電気自動車を開発する現場やテストコースでのバッテリー性能評価時に利用します。
また、生産工場における完成検査時の仮設充電設備としての利用が可能です。
電欠車両に対するロードサービス向け利用
大容量化を実現したことで、近隣に充電器がない地域での現場給電が可能になりました。また、充電に時間を取られることなく、続けて複数台をレスキューできます。
高出力化により充電時間が短くなったため、たとえば高速道路などの危険な場所での給電がスムーズに進む点も特徴です。
参考:
ベルエナジー、日本初の EV専用急速充電車「MESTA pro」を発表 – PR TIMES
MESTA Pro サービスページ
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