名鉄バスが、愛知県が実施する「高速バスの自動運転実証」へ参画
更新日: 2025/7/2投稿日: 2025/7/1
リリース
名鉄バス株式会社、名鉄グループバスホールディングス株式会社、先進モビリティ株式会社、みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社の4社が、愛知県が実施する「高速バスの自動運転実証」に参画しました。
愛知県は2016年度から自動運転の実証実験を積み重ねており、ビジネスモデルの構築や社会的受容性の醸成を図っています。
本記事では、愛知県が2025年に取り組みを開始する、全国で初めての「自動運転高速バス」を目指す実証実験を紹介します。
自動運転高速バスの実証概要

今回の実証では、中部国際空港アクセス道路(知多半島道路・知多横断道路・中部国際空港連絡道路)で、大型観光バスタイプの車両による走行実証を実施します。
実証予定時期 | 2025年8月~11月 |
運行ルート | 大府PA(知多半島道路)~半田中央JCT~中部国際空港 ※自動運転(レベル2)は半田中央JCT~中部国際空港 |
車両 | 「エアロエース(三菱ふそうトラック・バス)」をベースとした大型観光バス車両に、先進モビリティ株式会社のシステムを搭載 |
自動運転レベル | レベル2 ※アクセル・ブレーキ操作およびハンドル操作の両方が、部分的に自動化された状態 |
実証の特徴 | ・全国初の大型観光バス車両による高速道路での実証 ・高速道路の車速(時速約80km)に沿った走行安定性の検証 ・高速バスやバス業界におけるドライバー不足の影響調査と地域ニーズの把握 |
今回の実証実験では、運転席にセーフティドライバーが乗車する自動運転レベル2を予定しています。
また、将来的に稼働が予想されるレベル4に向けた課題抽出も視野に入れているとのことです。
※自動運転レベル4:特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態。
実証実験に参加する企業の役割
名鉄バス株式会社を幹事会社とする企業グループで、実証を行なう予定です。
参加企業名 | 主な役割 |
名鉄バス株式会社(幹事) | 事業総括、自動運転車両の提供、運行管理 |
名鉄グループバスホールディングス株式会社 | 運行業務支援 |
先進モビリティ株式会社 | 自動運転システムの提供 |
みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社 | ビジネスモデル検討、各種調査・調整 |
愛知県の2025年度の自動運転車両の実証実験

愛知県は、今回紹介した高速バスの自動運転実証のほかに、いくつかの自動運転の実証実験を行います。
名古屋市中心部での定期運行
若宮大通や錦通を中心に走行する以下の3地点をつなぐ周回ルートで、自動運転車両を2台定期運行します。
- STATION Ai(名古屋市昭和区)
- 総合校舎スパイラルタワーズ(名古屋市中村区:名古屋駅エリア)
- 愛知芸術文化センター(名古屋市東区:栄エリア)
実証予定期間:2025年10月~2026年3月
車両;ミニバン「シエナ(トヨタ自動車)」をベースとしてMay Mobility社のシステムを搭載した車両
愛・地球博記念公園での運行実証
園内バスの導入に向けた運行実証として、園内バス西ルートにおいて走行環境や道路の状況に合わせた自動運転技術を検証します。
実証予定期間:2026年1月~3月
車両:小型EVバス「RoboBus(ロボバス)」
参考:
愛知県が実施する「高速バスの自動運転実証」への参画について – PR TIMES
2025年度自動運転車両の運行及び実証実験の実施について – 愛知県
関連コラム

リリース
EV導入で社員の“疲労感”が軽減。ドライバーの約85%が「疲れにくい」と回答

リリース
三洋貿易が中国製のEVバスと自動運転車両の取り扱いを開始

リリース
商用EV車両の導入支援を行うeMotion FleetがASKUL LOGISTの伴走支援を開始

リリース
住友化学グループとT2、化学品の自動運転トラックによる幹線輸送を実証

リリース
世界初の「自動運転システムの遠隔サポート」に関する国際規格が日本主導で発行

リリース