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九州産交バスが熊本県内で初となる大型路線EVバスを導入

更新日: 2025/11/30投稿日: 2025/11/26

リリース
九州産交バスが熊本県内で初となる大型路線EVバスを導入

九州産交バス株式会社は、熊本日野自動車株式会社・九州電力株式会社・芙蓉オートリース株式会社と連携し、大型路線EVバス「日野ブルーリボン Z EV」2台の導入を実施しました。

熊本県での大型路線EVバスの導入は県内初の事例であり、日野自動車にとってもEVバスの国内初納車です。

今回の記事では、日野ブルーリボン Z EVの概要や導入の詳細について紹介します。

日野ブルーリボン Z EVの概要

引用:PR TIMES

今回導入された日野自動車製「日野ブルーリボン Z EV」は、乗車定員65名(うち座席23席)の大型路線EVバスです。

最前部から最後部までステップがないバリアフリーのフルフラットフロアにより、子どもからシニアの方、体の不自由な方まで、誰でも安心安全に利用できます。

他にも外気導入機能や延長稼動機能(キーOFFでもエアコンを一定時間稼働させる機能)など、車内で快適に過ごせる機能を多数搭載している点が特徴です。

他の機能や性能は、以下の通りです。

日野ブルーリボン Z EVの主な機能・性能

  • 高い後部室内高/広い通路幅:後方室内高最長2,405mmで、背の高いお客様でも天井が気にならない仕様。また、混雑時にも車内中央部をスムーズに移動できる通路幅を確保
  • フロントブラインドスポットモニター:死角になりやすい車両直前の歩行者や自転車を検知し、自車と近づくと警告表示で注意を喚起
  • 自動駐車ブレーキ機能付EDSS:走行中に乗務員に異常が発生した際、ドライバー席のスイッチまたは車内の非常ブレーキスイッチを押すことで、車両が自動で制動を開始し、徐々に速度を落とし停止する
  • ドライバーステータスモニター:ピラー下部に設置されたカメラが、つねに運転中の乗務員の状態をモニタリング。居眠り・眠気、脇見を検知すると、運転席のシートバイブレータが作動し、乗務員へ警告する
車名日野ブルーリボン Z EV
サイズ10545mm×全幅2485mm×全高3330mm
車両総重量16トン超
一充電走行距離360km
駆動用モーター最大トルク960(N・m/rpm)
駆動用バッテリー総電圧354V
駆動用バッテリー総電力量242kWh

引用:日野ブルーリボン Z EV カタログ

熊本県での日野ブルーリボン Z EVの導入詳細

引用:日野自動車 公式ホームページ

日野ブルーリボン Z EVは、阿蘇くまもと空港と熊本市内を結ぶ空港リムジンバスとして、2026年3月より運行開始予定です。

充電管理には、九州電力株式会社、九電テクノシステムズ株式会社、芙蓉オートリース株式会社の3社が連携して提供する、EVバスの導入から運用まで一貫してサポートする「九電でんきバスサービス」を活用

そして、九州産交バスの営業所に、日野ブルーリボン Z EVが2台同時充電可能な急速充電器(最大出力120kW)と通信制御装置などを設置し、充電状況や電力使用量のデータを可視化しています。

九州電力と芙蓉オートリースは、EVバス導入にあたり、導入から運用までの包括的な支援を行っています。また、災害発生時や停電時には、緊急電力供給源として避難所や地域施設へ電力を供給する体制を整える予定です。

本取り組みによって、熊本県内ではじめて空港リムジンバスという公共交通機関へのEV導入を行ないました。九州産交バスによると、今後は熊本県全体がEVシフトにつながるように、次世代交通システムのモデルケースとなるよう、運用を進めていくとしています。

参考:
熊本県内で初となる大型路線EVバス「日野ブルーリボン Z EV」を導入〜空港リムジンバスとして2026年3月より運行開始予定、脱炭素社会と地域防災に貢献〜 – PR TIMES
日野自動車 公式ホームページ

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