神戸・灘五郷で「自動運転×酒蔵めぐり」の実証実験が開始。2027年の有償化目指す
更新日: 2026/2/19投稿日: 2026/1/28
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Moplus株式会社(以下、Moplus)、日産自動車株式会社、および神戸市は、神戸市の灘五郷エリアにおいて自動運転技術を活用したモビリティサービスの実証運行を開始しました。
本プロジェクトは、日本有数の酒どころである同エリアの観光・周遊の利便性を高めるとともに、将来的な持続可能な移動サービスの構築を目指すものです。
本記事では、地域の観光資源と先端技術を掛け合わせた今回の取り組みについて解説します。
日本一の酒どころ「灘五郷」が抱える課題

神戸・灘五郷エリアは多くの酒蔵が点在する人気の観光地ですが、各施設間の距離が離れており、徒歩での周遊には限界があるという課題を抱えていました。
既存の公共交通機関だけではカバーしきれない「ラストワンマイル」を埋める存在として、自動運転モビリティに白羽の矢が立ちました。
3社連携で挑む「地域密着型」のサービス設計
今回の実証は、単なる技術検証にとどまらず、地域住民や観光客にとって本当に使いやすいサービスとは何かを検証する点に重きが置かれています。
プロジェクトを推進するのは以下の3者です。
各者の役割
- 神戸市:実証フィールドの提供、地域調整
- 日産自動車株式会社:自動運転車両および技術提供
- Moplus株式会社:事業性検証、サービスデザイン
Moplusは、日産自動車と三菱商事の合弁会社として設立され、モビリティサービスの社会実装を専門としている会社です。今回は地域の声を反映した利用体験の設計や、将来のビジネスモデル構築を主導します。
実証実験の詳細

実証実験では、実際に観光客が利用するルートを想定し、具体的な車両を用いて運行が行われています。
走行ルートと「レベル2」での安全性検証
運行車両には、電気自動車の日産リーフをベースにした自動運転車が採用されました。
ルートは「神戸酒心館」「白鶴酒造資料館」「菊正宗酒造記念館」「浜福鶴吟醸工房」といった主要な酒蔵施設を結ぶ一周約20分のコースです。
今回は運転席にドライバーが乗車して監視を行う「レベル2」相当での運行となりますが、交通量の多い市街地において、システムがスムーズに加減速や操舵を行えるか、乗客が安心感を持って乗車できるかを重点的に確認します。
今後の展望

今回の短期間の実証を経て、プロジェクトは段階的に規模を拡大し、最終的には「ビジネスとして自走する」サービスの確立を目指しています。
ロードマップによると、2026年度には車両をミニバンの「セレナ」へ切り替え、利用者の要望に応じて配車するオンデマンド運行の導入を予定しています。
さらに、2027年度にはサービスを有償化し、本格的な事業運用を開始する計画です。将来的には、このノウハウを活かし、神戸市内のニュータウンなど公共交通が不足するエリアへの展開も視野に入れており、観光だけでなく地域住民の生活を支えるインフラとしての役割も期待されています。
参考:
神戸市における自動運転モビリティサービスの実証運行について – PR TIMES
Moplus株式会社 公式ホームページ
日産自動車 ニュースルーム
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