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富士吉田市でレベル2自動運転EVバスの有償実証運行を2026年1月5日から開始。2026年のレベル4実現へ

更新日: 2026/1/5投稿日: 2025/12/25

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富士吉田市でレベル2自動運転EVバスの有償実証運行を2026年1月5日から開始。2026年のレベル4実現へ

山梨県富士吉田市と富士急行株式会社、富士急バス株式会社は、持続可能な地域公共交通の実現を目指し、市街地公道における自動運転EVバス(レベル2)の有償実証運行を実施することを発表しました。

本プロジェクトは、2026年度に計画されている「自動運転レベル4」の社会実装に向けた重要なステップとなります。これまでも実証実験が行われてきましたが、今回は実際に運賃を収受する形での運行となり、社会受容性の検証がより深められることになります。

本記事では、今回の有償実証運行の詳細と、プロジェクトの全体像について解説します。

本協業プロジェクトの概要

自動運転レベル4の実現に向けた新たな一歩

富士吉田市と富士急行グループは、2023年10月から2025年5月にかけて、様々な環境下での実証実験を積み重ねてきました。これまでの実験では、技術的な検証や初期的な社会受容性の確認が行われてきましたが、今回は「有償」での運行を行うことで、より実践的な運用体制の構築を目指しています。

具体的には、2026年1月5日(月)から2月28日(土)までの期間、富士吉田市内の主要道路である「富士みち」を中心とした循環ルートで運行されます。この取り組みは、将来的に運転手が乗車しない「レベル4」での完全自動運転を実現するための、法規制対応や安全性向上における重要なマイルストーンと位置づけられています。

プロジェクト参画企業・自治体

本プロジェクトは、自治体である富士吉田市と、地域交通を支える富士急行株式会社、富士急バス株式会社が密接に連携して推進しています。地域の交通課題解決を主眼に置き、観光客の回遊性向上だけでなく、地域住民の生活の足としての持続可能性も追求している点が特徴です。

また、技術面や運営面ではBOLDLY株式会社などの専門企業も協力しており、産官学が一体となった「富士吉田市 レベル4 モビリティ・地域コミッティ」が組成されています。この包括的な体制により、安全性と利便性を両立させた次世代交通システムの構築が進められています。

実証運行のサービス内容

今回の実証運行で使用される車両は、自動運転技術の分野で実績のある株式会社ティアフォー(TIER IV)製の「Minibus 2.0」です。この車両はEVバスである「BYD J6」をベースに開発されており、環境負荷の低減と高度な自動運転機能を兼ね備えています。

運行ルートは、富士吉田市役所や富士山駅周辺、観光名所である北口本宮冨士浅間神社などを結ぶ全長約5.2kmの循環コースです。利用者は、富士急行が提供するモビリティ予約プラットフォーム「SEKITORI」を通じて、事前に乗車予約を行う必要があります。

主な運行概要:

  1. 運行期間:2026年1月5日~2月28日
  2. 運賃:大人100円、小人50円(予約時にクレジットカードまたはPayPayで事前決済)
  3. 運行本数:1日6便
  4. 定員:16人(オペレーター1人含む)

この運行では、オペレーターが同乗する「レベル2」での走行となりますが、将来的な無人化を見据え、遠隔監視システムなどの運用も同時に検証されます。

今後の展望

本プロジェクトの最終目標は、2026年度中に「自動運転レベル4」の許認可を取得し、社会実装を果たすことです。今回の有償運行で得られる知見は、完全自動運転への移行において不可欠なデータとなります。

特に、富士山麓という観光地特有の交通事情や、積雪などの気象条件への対応も含め、実環境での運用ノウハウを蓄積することで、全国の地方都市における自動運転導入のモデルケースとなることが期待されています。

参考:
【富士吉田市 自動運転EVバスプロジェクト】市街地公道(富士みち)におけるレベル2自動運転の有償実証運行を2026年1月5日(月)より開始 – PR TIMES
自動運転EVバスに乗ろう! 特設サイト – 富士吉田市

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