家庭の電力使用状況をAI解析する「機器分離推定技術」をエブリワエナジーとあすかソリューションが共同で開発
更新日: 2025/3/26投稿日: 2025/3/26
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全国地方自治体等向けに共同購入支援事業を展開するエブリワエナジー株式会社と、次世代スマートメータを開発する株式会社あすかソリューションが共同で、家庭全体の電力使用状況をAI解析する「機器分離推定技術」の開発をスタートしました。
「機器分離推定技術」は、太陽光発電やEV充電向けの一般スマートメーターに追加可能なシステムとして、製品化が進められています。
この記事では「機器分離推定技術」の詳細や、EV充電への効果について解説します。
機器分離推定技術とは?

引用:PR TIMES
エブリワエナジーとあすかソリューションが共同開発している「機器分離推定技術」は、分電盤の主幹部分を1箇所測定するだけで、AIが電流・電圧の特性を解析し、家電がいつどれくらい使われたかを、個別かつ高精度に推定する技術です。
冷蔵庫、エアコン、洗濯機、電子レンジなど、家全体の電力使用パターンをリアルタイムに可視化することで、エネルギーマネジメントの高度化が実現できます。
また「機器分離推定技術」を搭載した製品は、特別な配線工事を必要とせず、既存のスマートメーターへ気軽に追加できる仕様を想定している点も特徴です。
EV充電においての効果
EV充電においては、電力需要が少ない時間帯に最適な充電を行うなどの仕組みを搭載することで、経済的に優れたエネルギーマネジメントを実現します。

引用:PR TIMES
上記のイメージのように「電気が余っているのでEVの充電を開始する」などの判断を、AIが実行することを想定しています。
太陽光発電においての効果
太陽光発電や蓄電システムを導入している家庭では、発電した電力の活用を最適化し、自家消費を促進します。
エブリワエナジーが展開している共同購入支援事業では、太陽光発電の発電量だけでなく、電力会社のスマートメーターから買電量・売電量をBルート(スマートメーターで計測したデータを建物内の機器へ送る通信経路)で取得。太陽光由来の自家発電消費量を1台で測定可能にする次世代型を採用しています。
発電所を一元管理することで、導入された太陽光発電が「どれだけ脱炭素化に貢献しているのか」といった地域脱炭素化の“見える化”を目指しています。

引用:PR TIMES
加えて、発電状況を遠隔監視することで、万が一の不具合やメンテナンスにも対応していく予定です。
エブリワエナジー株式会社の概要
エブリワエナジー株式会社は、パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社が運営する、社会課題を解決する事業共創の場「エブリワ共創型コミュニティ」から、2024年9月に誕生した企業です。
エブリワエナジーはエネルギー領域において「創る、貯める、分かち合う」の世界を創出するというビジョンを持ち、社会的課題を解決すべく、太陽光発電や電気自動車充電器など、遠隔制御が可能なリソースの普及を図っています。
株式会社あすかソリューションの概要
株式会社あすかソリューションは、スマートメータや通信機、HEMSコントローラの輸入・販売・開発を行う企業です。
スマートメーターの最新仕様、最新の通信技術、堅牢なデータ管理システムを統合することで、エネルギー効率の向上に努め、環境を保護するソリューションを提供しています。
スマートEV充電システム「OCPP ゲートウェイ&レールメーター」を提供するなど、EV事業についても高い技術力を有しています。
参考:
エブリワエナジー株式会社 公式ホームページ
株式会社あすかソリューション 公式ホームページ
太陽光発電やEV充電器向けの一般スマートメータを手軽に次世代化!家庭の電力使用状況をAI解析する『機器分離推定技術』 開発スタート – PR TIMES
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