【2025年版】電気自動車(EV)は何時間走れる?航続距離が長い国産車TOP10も合わせて紹介
更新日: 2025/10/31投稿日: 2025/10/31
EV
電気自動車(EV)に興味があるものの、「フル充電で一体何時間くらい走れるの?」「長距離の旅行は本当に可能か?」と疑問に感じていませんか?
EVが連続で走れる時間は、バッテリーの容量だけでなく速度によって大きく変わります。また各自動車メーカーが出しているカタログスペックは、あくまで理想の環境下での数値です。
そこでこの記事では、EVの連続走行時間や走行距離が短くなる要因、航続距離が長い国産車などを徹底解説します。
この記事を読めば、EVの航続時間や距離の現実的な目安について具体的な知識が身につきます。ぜひ最後までご覧ください。
【結論】電気自動車(EV)が何時間走れるかは速度次第!平均航続距離についても解説

まずEVが走れる時間の目安と、平均航続距離について簡単に解説します。基礎知識として把握しておきましょう。
1. 時速60kmなら約5〜8時間
EVが「何時間走れるか」は、その車のバッテリー容量と走行速度によって決まります。
2025年現在、主流となっているEVの平均航続距離(フル充電で走れる距離)は、国際的な測定基準であるWLTCモードで約400km〜600km程度です。
ただし、これはあくまでカタログ値であり、実走行での航続距離はカタログ値の7割〜8割程度が目安とされています。
仮に、実走行距離をカタログ値の7~8割である320km〜480kmと想定してみましょう。この値を用いて法定速度60km/hで走行した場合、計算上の持続時間は以下のようになります。
- 実航続距離320kmの場合:320km ÷ 60km/h ≒ 5.33時間
- 実航続距離480kmの場合:480km ÷ 60km/h = 8時間
したがって時速60km/hでの巡航であれば、約5時間半から8時間程度が計算上の目安となります。
ただし、これはエアコン(特に暖房)を使用せず、信号停止や加減速がないと仮定した場合の理想値です。実際の一般道走行では、発進加速や急ブレーキなど、さまざまな要因で大きく変動します。
2. フル充電で走れる平均航続距離
2025年現在、EVがフル充電で走れる航続距離は車種によって大きく異なります。
WLTCモードでの航続距離の目安は、およそ以下の通りです。
- 軽自動車EV(日産サクラ、三菱eKクロスEVなど):約180km
- コンパクトSUV(日産リーフe+、トヨタ bZ4Xなど):約400km〜600km超
さまざまなカテゴリーがあるため「平均」を出すのは難しいですが、新車のSUVであれば「約400km以上」が主流となっています。
ただしEVの購入を検討する際は、実際の走行可能距離は、WLTCモードの数値の7〜8割程度と見積もる必要があります。見積もった距離と自分の使用用途を比較して、必要な航続距離を持つモデルを選ぶことが重要です。
【2025年最新】国産電気自動車の走行距離ランキングTOP10

2025年10月現在、日本国内で販売されている、または登場が予測される国産EVのWLTCモードにおける航続距離ランキングを紹介します。
1位:スバル ソルテラ ET-SS FWDモデル (746km)
1位:トヨタ bZ4X Z FWDモデル (746km)
3位:日産 リーフ B7 X (702km)
4位:スバル ソルテラ ET-HS (687km)
5位:日産 リーフ B7 G (685km)
6位:日産 アリア B9 (640km)
7位:レクサス RZ300e “version L” (599km)
8位:トヨタ bZ4X G (544km)
9位:レクサス RZ450e “version L” (494km)
10位:日産 アリア B6 (470km)
EV選びで重要な要素の一つである航続距離を比較し、最適な1台を選ぶための参考にしてください。
1位:スバル ソルテラ ET-SS FWDモデル

| 発売日 | 国内未定 |
| 車体価格 | 未定 |
| バッテリー容量 | 74.7kWh(テスト時) |
| 一充電走行距離 | 746km(WLTCモード) |
| 駆動方式 | FWD |
2025年モデルとして大幅改良され、国産EV航続距離の頂点に立ったのが「スバル ソルテラ ET-SS」の新型モデルです。効率性を最大限に高め、746kmという驚異的な数値を実現しました。
エネルギー消費効率を徹底的に見直したことで、日常使いから週末の長距離旅行まで、充電への不安をほとんど感じさせません。
スバルらしい安定した走り心地はそのままに、EVとしての実用性を極限まで高めた、まさに新時代のスタンダードと呼べる一台です。米国では今秋発売予定であり、国内での販売も期待されています。
1位:トヨタ bZ4X Z FWDモデル

| 発売日 | 2025年10月9日(改良モデル) |
| 車体価格 | 5,500,000円 (税込)~ |
| バッテリー容量 | 74.7kWh |
| 一充電走行距離 | 746km (WLTCモード) |
| 駆動方式 | FWD |
スバルのソルテラと基本設計を共有する「トヨタ bZ4X」のFWDモデルです。大幅改良により、746kmというトップクラスの航続距離を達成しました。
トヨタの先進安全技術「Toyota Safety Sense」も標準装備し、長距離ドライブにおける安全性と快適性を高いレベルで両立させています。
3位:日産 リーフ B7 X

| 発売日 | 2025年10月17日 |
| 車体価格 | 5,188,700円(税込)~ |
| バッテリー容量 | 78kWh |
| 一充電走行距離 | 702km(WLTCモード) |
| 駆動方式 | FWD |
「日産 リーフ B7 X」は2025年10月に発売された、リーフの第3世代モデルです。現行モデルからデザインとプラットフォームを刷新し、航続距離は700kmの大台に乗りました。
新型リーフでは、アリアで培った最新のバッテリー制御技術や熱マネジメントシステムを導入し、効率性を大幅に向上。EVのパイオニアとして市場を牽引してきたリーフが、その存在感を再び示す革新的な1台となっています。
4位:スバル ソルテラ ET-HS

| 発売日 | 国内未定 |
| 車体価格 | 未定 |
| バッテリー容量 | 71.4kWh |
| 一充電走行距離 | 687km(WLTCモード) |
| 駆動方式 | AWD |
「スバル ET-HS」は、四輪駆動による高い走破性と操縦安定性を維持しつつ、700kmに迫る長距離性能への到達に成功しました。
雪道や悪路を走行する機会が多いユーザーにとって、これ以上ない安心感を提供します。季節や天候を問わず、あらゆるシーンでアクティブに活動したいドライバーに最適な選択肢となるでしょう。
こちらもET-SS同様、米国で今秋発売予定です。今後の国内展開にも期待がかかります。
5位:日産 リーフ B7 G

| 発売日 | 2025年10月17日 |
| 車体価格 | 5,999,400円(税込)~ |
| バッテリー容量 | 78kWh |
| 一充電走行距離 | 685km(WLTCモード) |
| 駆動方式 | FWD |
「日産 リーフ B7 G」は、78kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載した新型リーフの上位モデルです。航続距離は685kmに達し、日常使いはもちろん、長距離のドライブでも余裕のある走りを実現します。
クロスオーバーとして生まれ変わった先進的なデザインに加え、12.3インチの大型デュアルディスプレイやGoogle搭載のNissanConnectシステムなど、上級仕様ならではの充実した装備と上質な室内空間が魅力。
高い走行性能と快適性を両立させた、プレミアムなEVを求めるユーザーに最適なモデルです。
6位:日産 アリア B9

| 発売日 | 2024年4月19日(改良モデル) |
| 車体価格 | 7,382,100円 (税込)~ |
| バッテリー容量 | 91kWh |
| 一充電走行距離 | 640km (WLTCモード) |
| 駆動方式 | FWD |
「日産 アリア B9」は、91kWhの大容量バッテリーを搭載した、アリアの長距離仕様車です。640kmという航続距離は、現行のプレミアムSUVの中でもトップクラスのスペックとなっています。
静かで力強い加速性能に加え、ラウンジのように仕立てられた上質な内装空間が特徴です。デザイン性と実用性、長距離性能を高い次元で融合させており、まさに日産のフラッグシップといえる1台です。
7位:レクサス RZ300e “version L”

| 発売日 | 2023年11月30日 |
| 車体価格 | 8,200,000円(税込)~ |
| バッテリー容量 | 71.4kWh |
| 一充電走行距離 | 599km(WLTCモード) |
| 駆動方式 | FWD |
「RZ300e “version L”」は航続距離を重視して作られた、レクサス初のEV専用モデルです。前輪駆動にすることで、四輪駆動モデルよりも約100km長い599kmの航続距離を実現しました。
レクサスならではの圧倒的な静粛性や、上質で滑らかな乗り心地は健在です。600kmに迫る航続距離は、日々の利用から休日の遠出まで、オーナーの行動範囲を絞りません。
8位:トヨタ bZ4X G

| 発売日 | 2025年10月9日(改良モデル) |
| 車体価格 | 4,800,000円(税込)~ |
| バッテリー容量 | 57.7kWh |
| 一充電走行距離 | 544km(WLTCモード) |
| 駆動方式 | FWD |
「トヨタ bZ4X G」は2023年に発売された、bZ4Xのエントリーモデルです。大幅改良により、544kmの長距離走行が可能となりました。
「ドライブモードセレクト」システムを搭載し、走行シーンやドライバーの好みに合わせて、最適な走りを選択可能です。モーター駆動の緻密な制御により、滑りやすい路面でも安定したグリップ力を発揮します。
降雪地域での利用やアウトドアレジャーなど、タフな環境で使いたいユーザーにとって、走行性能と航続距離のバランスが取れた信頼できるパートナーとなり得ます。
9位:レクサス RZ450e “version L”

| 発売日 | 2023年3月30日 |
| 車体価格 | 8,800,000円(税込)~ |
| バッテリー容量 | 71.4kWh |
| 一充電走行距離 | 494km(WLTCモード) |
| 駆動方式 | AWD |
「レクサス RZ450e “version L”」の四輪駆動モデルは、走行性能に重きを置いています。前後輪の駆動力を鋭く制御する四輪駆動力システム「DIRECT4」が、まるで自分の手足のように、自由な操作を可能としました。
航続距離は494kmと、500kmに迫る数値を確保。レクサスが追求する「走りの味」とEVならではの環境性能を両立させた、圧倒的なパフォーマンスモデルです。
10位:日産 アリア B6

| 発売日 | 2022年1月27日 |
| 車体価格 | 6,590,100円(税込)~ |
| バッテリー容量 | 66kWh |
| 一充電走行距離 | 470km(WLTCモード) |
| 駆動方式 | FWD |
「日産 アリア B6」は、66kWhのバッテリーを搭載したアリアの標準グレードです。航続距離は470kmと、日常使いから高速道路を使った移動まで、ほとんどのシーンで不足を感じさせません。
プレミアムSUV特有の先進的で美しいデザインや、広く質感の高いインテリアはもちろん完備。価格と性能のバランスに優れ、多くのユーザーにとって現実的な選択肢となるモデルです。
電気自動車の充電時間と料金を徹底比較

ここからは、以下3つの項目でEVの充電時間と料金について解説します。
- 自宅での充電(普通充電)
- 外出先での充電(急速充電)
- 電気自動車とガソリン車の料金を比較
参照する車種
充電する車種は、日産リーフのスタンダードモデル「X」の40kWhモデルとします。
1. 自宅での充電(普通充電)
自宅での充電時間
自宅での普通充電にかかる時間は、以下の計算式で算出可能です。
充電時間(h) = バッテリー容量(kWh) ÷ 充電器の出力(kW)
たとえば、日産リーフXの40kWhを残量ゼロから充電する場合は、以下のようになります。
- 3kW充電器で充電:40kWh ÷ 3kW ≒ 13.3時間
- 6kW充電器で充電:40kWh ÷ 6kW ≒ 6.7時間
2025年現在、EV用の自宅充電は3kW充電器が主流です。充電速度を短縮したい場合、壁掛け型など6kWの普通充電器の設置工事が必要となります。
自宅での充電料金(電気代)
自宅充電の電気代は、バッテリー容量と契約する電力プランの「1kWhあたりの電気料金単価」で決まります。計算式は、以下のとおりです。
充電料金(円) = 充電した電力量(kWh) × 1kWhあたりの電気料金単価(円/kWh)
2025年現在の電気料金単価は「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」が公表している31円/kWhが目安です。また一部の電力会社では、夜間の電気代が安くなる「夜間電力プラン」を提供している場合があります。
今回は夜間の電気代を20円/kWhとし、31円/kWhの場合と両方を計算してみましょう。充電するバッテリーは「日産リーフ X」の40kWhをフル充電するものとします。
- 平均的な電気料金単価(31円/kWh)の場合:40kWh × 31円/kWh = 1,240円
- 夜間プランの電気料金単価(20円/kWh)の場合:40kWh × 20円/kWh = 800円
上記の数値は単純計算なので、実際には10~20%ほどのロスがある点に注意してください。
2. 外出先での充電(急速充電)
急速充電は原則最大30分まで
急速充電は、1回の利用が30分までに設定されています。その理由は、以下の2つです。
- バッテリーの保護
- 充電スタンドの混雑緩和
EVに使われているリチウムイオンバッテリーは、充電量が80%を超えると充電速度が急激に低下します。そのうえで急速充電を続けてしまうと、バッテリーの劣化が早まります。
急速充電の利用時間が30分に制限されているのは、このバッテリーの劣化を防ぐためです。また、1人が長時間占有するのを防ぐ意味もあります。
2025年現在では90kWや150kWの高出力器も増えており、30分で充電できる電力量は増加傾向にあります。
充電スタンドの料金(満タン料金)と充電カード
外出先の充電スタンド料金は、利用方法によって大きく異なります。主な利用方法は、以下の2つです。
- 充電カード(月額制)
- ビジター利用(都度払い)
充電カードは月額制プランで、一定時間利用できる充電方法です。設定された時間を超過した場合は、従量制で充電する必要があります。
代表的な充電カードのブランド
- e-Mobility Power(eMP)
- 日産ZESP3
- 三菱自動車 電動車両サポート
- ENEOS Charge Plus
また、これらの提携している充電スポットは、カードがなくても利用可能です。その場合はビジター料金での支払いとなり、月額制よりも割高になります。
例として、eMPのビジター料金でのフル充電の料金を計算してみましょう。
eMPの50kW急速充電を利用する場合、充電料金は1分あたり55円です。よって、1kWあたりの充電料金を計算すると、以下のようになります。
- 50kWhあたりの充電料金:55円 × 60分 = 3,300円
- 1kWhあたりの充電料金:3,300円 ÷ 50kWh = 66円/kWh
つまり、日産リーフ Xのバッテリー40kWhをフル充電するには、66円 × 40 = 2,640円かかる計算です。ただしあくまで単純計算であり、実際には10~20%ほどのロスがある点に注意してください。
充電スタンドの料金は、契約しているカードにより異なります。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
3. 電気自動車とガソリン車の料金を比較
走行コスト(燃料代)は、EVの充電方法によって大きく変動します。以下の条件で料金を計算し、比較してみましょう。
計算の条件
- 走行距離:1,000km
- ガソリン車:燃費 15km/L
- ガソリン価格:170円/L
- EV:電費 6km/kWh
- 電気料金:31円/kWh
- 急速充電:66円/kWh
まず、ガソリン車のコストを計算すると、以下のとおりです。
- 必要なガソリンの量:1,000km ÷ 15km/L = 66.7L
- ガソリン代:66.7L × 170円/L ≒ 11,339円
次に、EVを自宅充電した際の電気代は、以下のようになります。
- 必要な電力量:1,000km ÷ 6km/kWh = 166.7kWh
- 電気代:166.7kWh × 31円/kWh ≒ 5,167円
最後に、急速充電の料金は、以下のとおりです。
- 必要電力量:1,000km ÷ 6km/kWh = 166.7kWh
- 電気代:166.7kWh × 66円/kWh ≒ 11,002円
それぞれの料金をまとめて、比較してみましょう。
- ガソリン代:11,339円
- 自宅充電の電気代:5,167円
- 急速充電の電気代:11,002円
結論として、EVは自宅充電を活用すれば、ガソリン車より圧倒的に燃料コストが安くなります。
ただし急速充電の電気代は、利用する充電カードのプランや充電スポットにより異なります。状況によってはガソリン車よりコストが高くなる可能性もあるため、注意してください。
【要注意】電気自動車の航続距離が表記より短くなる3つの要因

EVの航続距離が短くなる主な要因は、以下の3つです。
- エアコンの使用による影響
- 高速道路での走行や運転スタイル
- バッテリーの劣化
1. エアコンの使用による影響
EVの航続距離に最も大きな影響を与える要因の一つがエアコン、とくに「暖房」の使用です。ガソリン車はエンジンの排熱を暖房に利用できますが、EVにはその熱源がありません。
多くのEVは電熱ヒーターを使用して空気を暖めるため、非常に大きな電力を消費します。米国自動車協会(AAA)のテストでは、外気温-7℃前後で暖房を使用すると、外気温24℃下で使うよりも、航続距離が約40%以上短くなる車種もあったと報告されています。
-7℃という低い温度の時にエアコンを作動させた場合、外気温が24℃の時に比べ、航続距離が40%以上も短くなることが分かりました。
引用:ライブドアブログ
対策としては、電熱ヒーターより効率の良い「ヒートポンプ式エアコン」を搭載した車種を選ぶことが有効です。
2. 高速道路での走行や運転スタイル
高速道路での走行で電費が悪化しやすい理由は、以下の2つです。
- 回生ブレーキの機会減少
- 空気抵抗の増大
EVは、減速時にモーターが発電機となる「回生ブレーキ」システムを搭載しています。これにより、ブレーキを踏む機会が多い一般道ではEVが自動的に発電し、電力を回収する機会が多く得られます。
しかし、あまりブレーキを踏まない高速道路上では発電する機会が限られるため、電力をうまく回収できません。
また、高速走行時の空気抵抗も、電費を悪くする要因となります。高速走行時の空気抵抗に打ち勝つためには、多くの電力を使用するためです。
さらに、急加速や急ブレーキといった荒い運転が多いと、より電費は悪化するので注意しましょう。
3. バッテリーの劣化
EVに搭載されるリチウムイオンバッテリーは、スマホ同様、徐々に劣化していきます。結果として長期間使用したEVは、新車時に比べて航続距離が短くなります。
とくに過充電はバッテリーに負担がかかりやすいため、注意が必要です。バッテリーの劣化を極力抑えるには、以下の対策を実施しましょう。
- 普段の充電を80%程度に抑える
- 急速充電は長距離移動時などに留める
もっとも、バッテリーに関しては多くのメーカーが手厚い保証を付けているため、今後の技術革新も相まって、極端な劣化の心配は少なくなっていくと見られます。
電気自動車の走行時間に関するよくある質問

電気自動車の走行時間に関する、よくある質問をまとめました。
EVのバッテリー寿命は「使い方」に大きく左右されます。多くの自動車メーカーは、バッテリー容量に対して「8年または16万km走行で、容量の70%以下になる」などといった手厚い保証を設けています。
この保証期間が、メーカーが想定する寿命の目安と捉えていいでしょう。もし、通常の利用でバッテリー容量の減りが異様に早い場合、初期不良の可能性があります。
カタログに記載されている走行距離は「WLTCモード」という国際基準に基づき、特定の条件下で測定された数値です。WLTCモードは「市街地」「郊外」「高速道路」の3つの走行パターンを組み合わせて算出されます。
カタログ値はあくまで理想値なので、以下の条件に応じて、実際の走行距離は短くなります。
・エアコンの使用
・極端な低気温
・急加速や急ブレーキの頻度
・高速道路の利用
実際の走行距離は、WLTCモードの7割〜8割程度が目安です。冬場の北海道や東北では、寒さによりさらに短くなる可能性を想定しておきましょう。
EV向けの充電器が無料で提供されている主な理由は、以下の2つです。
・商業施設:EVユーザーの来店を促し、充電中に買い物や食事を促すため
・自動車ディーラー:自社ブランドのEVオーナーへの顧客サービス
・宿泊施設:EVオーナーの宿泊客を獲得するための付加価値サービス。
ただし2025年現在、インフラ維持費の問題などにより、無料スポットは減少傾向にあります。
【まとめ】電気自動車(EV)は使用用途を考えて最適な車種を選ぶのが大事

電気自動車(EV)が何時間走れるかは、車種やバッテリー容量、走行時の状況に応じて大きく異なります。また、年々EVの航続距離は大幅に向上しており、トップクラスでは700kmを超えるモデルも登場しています。
ただし、重要なのは自分の「使用用途」に最適なEVを選択することです。毎日の利用距離や長距離移動の頻度、そして自宅に充電設備が設置できるかなど、さまざまな条件を冷静に判断し、購入を検討してください。
自分に合った1台を見つければ、EVは日々の移動をより快適に、そして楽しく行えるでしょう。
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