stg-car

EV充電スタンドはどこにある?種類や料金体系などを徹底解説

更新日: 2025/6/5投稿日: 2025/5/27

EV
EV充電スタンドはどこにある?種類や料金体系などを徹底解説

「EV充電スタンドが見つからない…」
「充電の種類や料金体系ってどうなってるの?」

電気自動車(EV)を利用する上で、充電スタンドの場所や使い方が分からずに困っている方は多いのではないでしょうか。EVの普及に伴い、充電スタンドの数は増えていますが、急速充電や普通充電の違い、料金体系の複雑さなど、初心者には分かりづらい点も多くあります。

今回の記事では、EV充電スタンドの設置場所の探し方から、種類別の特徴、料金体系までを詳しく解説します。これからEVライフを快適にしたい方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

EV充電スタンドとは

EV充電スタンドとは、電気自動車(EV)に電力を供給するための専用設備のことを指します。従来のガソリン車がガソリンスタンドで燃料を補給するのと同様に、EVは充電スタンドで電力を補給するのが特徴です。

現在ではコンビニエンスストアやショッピングモール、高速道路のサービスエリアなど、さまざまな場所で設置が進んでおり、利便性も年々向上しています。近年では、政府や自治体もEVの普及を後押ししており、環境への配慮や脱炭素社会の実現を背景に、街中での設置数は増加しています。

EV充電スタンドの種類

EV充電スタンドの種類として、以下をご紹介します。

  1. 普通充電
  2. 急速充電

それぞれ何が違うのか、1つずつ理解していきましょう

普通充電

普通充電は、家庭や商業施設、コインパーキングなどに多く設置されている方式で、出力が比較的低いため充電には6~8時間ほどかかります。

一方で、夜間の駐車中にじっくり充電するには最適で設置コストも低く、個人宅や集合住宅でも導入が進んでいます。

急速充電

急速充電は、高出力によって短時間で充電が可能な方式です。30分から1時間程度である程度の電力を補給できるため、特に長距離移動中の利用者に重宝されています。

高速道路のサービスエリアや主要な商業施設など、アクセス性の高い場所に設置されることが多く、EVユーザーにとって便利な存在です。

EV充電スタンドステーションはどこにある?主要な場所を紹介

EV充電スタンドステーションはどこにあるのか気になる方も多いでしょう。具体的には以下の施設に設置されています。

  1. 商業施設
  2. 公共施設
  3. 駐車場

それぞれどのような取り組みがあるのか、順に見ていきましょう。

商業施設

ショッピングモールやスーパーなどの商業施設の駐車場では、EV充電スタンドの設置が急速に進んでいます。買い物や食事の時間を利用して充電できるため、時間を無駄にせずに済むのが大きなメリットです。

また、EVユーザーにとっては「充電できるお店」という認識が来店動機にもつながります。施設側にとっても集客効果を期待できるため、今後は、より多くの施設で導入が進むことが見込まれるでしょう。

2025年5月現在では、一部地域のイオンモールがEV充電スタンドを設置しています。ほかのショッピングモールよりも置いている店舗が多いのがポイントです。

公共施設

市役所や図書館、公園などの公共施設にもEV充電スタンドが導入されつつあるのが現状です。これらの施設では、無料または安価で利用できる場合が多く、気軽に使える充電スポットとして重宝されています。

また、自治体が推進する環境対策の一環として設置されているケースが多く、EVの利用促進やカーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みとしても注目されています。たとえば、2024年には愛知県内の大府市横根公民館(横根町)など3カ所の計6基のEV充電器を設置されました。

出典:朝日新聞

今後もこういった取り組みが国や自治体でも拡大していくことが予想されます。

駐車場

都市部を中心に、コインパーキングや月極駐車場にもEV充電スタンドの導入が進んでいます。車を停めている間に充電できるため、時間を有効に活用できるのが嬉しいポイントです。

特にビジネス街や住宅密集地などでは、EV所有者にとって充電設備付きの駐車場が重要な選択肢となっており、今後も設置数の増加が期待されています。利便性を高める要素として、需要はますます高まっていくでしょう。

EV充電スタンドステーションの使い方

EV充電スタンドの利用には、あらかじめ専用アプリや充電カードで利用者登録を行っておく必要があります。アプリを使えば、現在地周辺の充電スタンドの空き状況や対応コネクタの種類を簡単に確認できるでしょう。

利用時は、EV車両に充電ケーブルを接続し、充電器のタッチパネルやアプリの指示に従って操作を進めます。充電が開始されると、所定の時間やバッテリー容量に応じて自動的に停止する場合もあるので覚えておきましょう。

完了後は必ずケーブルを外し、周囲を確認してから出発しましょう。料金が発生する場合はアプリ決済や充電カードを使って支払いを済ませます。なお、一部の無料スタンドでは支払いは不要ですが、混雑時の長時間占有はマナー違反となるため注意が必要です。

EV充電スタンドステーションの料金

EV充電スタンドの利用料金は、充電方式や契約プランによって大きく異なります。一般的に、普通充電は月額制のサービスが多く、料金はおおよそ月額500円から2,500円程度となっています。

主に家庭用や商業施設の駐車場など、長時間駐車を前提とした充電に適しており、コストを抑えながらゆっくり充電したいユーザーに向いています。一方、急速充電を頻繁に利用する場合は、より高出力な設備を使用するため、月額1,500円から5,000円程度のプランが主流です。

一定回数までの充電が無料になる定額制や、都度課金型のプランもあり、走行距離や利用頻度に応じて選ぶことが可能です。なお、施設によっては無料で提供されているケースもありますが、充電時間に制限がある場合もあるため、事前の確認を徹底しましょう。

自宅にEV充電スタンドを設置するメリット

自宅にEV充電スタンドを設置するメリットとして挙げられるのは、主に以下の3つです。

  1. 充電スタンドを探す手間が省ける
  2. 充電コストを抑えられる
  3. 日中の活動時間を有効に使える

それぞれどのようなメリットなのか、理解を深めていきましょう。

充電スタンドを探す手間が省ける

自宅に充電スタンドがある最大のメリットは、外出先で充電場所を探す必要がなくなることです。公共のスタンドを利用する際は、空き状況の確認や場所までの移動といった手間がかかりますが、自宅充電ならそのような煩わしさがありません。

とくに夜間、車を停めている間にゆっくり充電できる点は大きなメリットです。時間に縛られず、自分の生活ペースに合わせて充電できるため、ストレスを減らせるようになります。

充電コストを抑えられる

自宅での充電は、電気料金のプランをうまく活用することで、コストの削減につながります。深夜電力が割安になるプランを契約すれば、公共の急速充電器よりも安く電力を供給できるでしょう。

また、日常的にEVを使用する家庭にとっては、長期的な視点で見ると充電費用を大きく抑えられ、家計への負担も抑えられます。省エネ意識が高まる中、経済的なメリットも見逃せないポイントです。

詳しくは「電気自動車(EV)を自宅で充電するには?設備の設置方法や費用についても徹底解説」という記事をご確認ください。

日中の活動時間を有効に使える

夜間に自宅でEVを充電しておけば、日中は充電の心配をすることなく自由に行動できます。外出先で急速充電を利用する場合、待ち時間が発生することもありますが、自宅充電ならその必要がありません。

通勤や買い物、旅行などのスケジュールをスムーズに進められ、1日の時間をより効率的に活用できます。

自宅にEV充電スタンドを設置するデメリット

自宅にEV充電スタンドを設置するデメリットとして、以下を理解しておきましょう。

  1. 初期費用の負担が大きい
  2. 設置スペースの確保が必要となる

メリットと照らしわせて理解しておくことが大切です。

初期費用の負担が大きい

自宅にEV充電スタンドを設置する際には、本体の購入費用に加えて、電気工事や配線工事といった設置費用も発生します。これらの初期投資は数十万円にのぼることもあり、気軽に導入できる金額ではありません。

一部の自治体では補助金や助成制度が用意されていますが、すべての費用をカバーできるわけではないため、費用対効果を十分に考慮する必要があります。使用頻度や将来の電気代とのバランスを見ながら、本当に必要かどうかを見極めましょう。

設置スペースの確保が必要となる

EV充電スタンドを設置するには、物理的にEVを駐車し、かつ充電設備を安全に設置できるスペースが必要です。戸建て住宅であっても駐車スペースが狭い場合や、配線ルートの確保が難しいケースでは設置工事が複雑になることがあります。

特にマンションなどの集合住宅では、専有部分以外に工事が及ぶ可能性があり、管理組合の許可が必要になるなどハードルが高くなります。また、スペースを確保するため、別途リフォームや改修工事が必要になる場合もあるので、導入前には現地調査をしっかり行い、条件を満たせるかどうかを確認しておきましょう。

自宅にEV充電スタンドを設置する手順

自宅にEV充電スタンドを設置する手順として、以下を把握しておきましょう。

  1. 専門業者へ問い合わせる
  2. 現地調査の実施を依頼する
  3. 見積もりの取得と契約を行う
  4. 工事日の調整を進める
  5. 設置工事を実施する

どのような手順で進めるのか、具体的に解説します。

専門業者へ問い合わせる

まずは、EV充電スタンドの設置実績がある専門業者に相談するところからスタートしましょう。自宅の構造や電力環境によって設置可否が異なるため、初回の問い合わせで設置の可能性や想定費用について確認しておくと安心です。

また、自治体によっては補助金制度が用意されている場合もあるため、その条件や申請に必要な書類についてもこの段階で相談しておくとスムーズに進められるでしょう。

現地調査の実施を依頼する

設置が可能と判断されたら、業者による現地調査が必要です。調査では、電力容量の確認やブレーカーの位置、駐車スペースの状況などがチェックされます。

その結果、最適な設置場所や配線ルートが検討され、より実用的な設計プランが提案されます。必要に応じて電力契約の変更や電気設備の増設なども同時に検討されることがあります。

見積もりの取得と契約を行う

調査結果に基づいて業者から見積もりが提示されるため、内容をよく確認し、納得できれば契約へ進みます。このとき、複数社から見積もりを取って比較するのもおすすめです。

また、補助金の申請を希望する場合は、契約前に申請期限や必要書類を確認し、準備を進めておきましょう。追加費用が発生しないよう、契約内容を詳細にチェックすることが大切です。

工事日の調整を進める

契約が完了したら、業者と工事日を調整します。工事の当日までに、駐車場の整理や配線作業がスムーズに進むように準備しておきましょう。

また、設置にあたって電力契約の変更が必要な場合は、事前に電力会社との手続きを済ませておく必要があります。スケジュール通りに進行するためにも、業者との連携をしっかり取りながら調整を行いましょう。

設置工事を実施する

工事当日には、専門の技術者がEV充電スタンドの設置と配線作業を行います。作業時間は設置環境によって異なりますが、半日~1日程度で完了するケースがほとんどです。

工事完了後には、動作確認や使用方法の説明が行われ、問題がなければそのまま利用できます。なお、補助金を活用する場合は、速やかに完了報告書や領収書の提出を行い、申請手続きを済ませましょう。

【まとめ】EV充電スタンドの詳細を理解したうえで利用しよう!

EV充電スタンドは、今後もEVの普及が拡大していく中で、同時に設置数が増えることが予想されています。実際に国内では、EV充電スタンドの設置を積極化している自治体もあるので、今後もさらに増えていくでしょう。

なお、EV充電スタンドを使う際はある程度流れが決まっており、それに従う必要があります。今後EVの購入予定がある場合は、あらかじめ把握しておきましょう。

今後も当メディアでは、EVやモビリティなどに関するニュースをまとめて発信していきます。EVやモビリティなどの最新情報をリサーチしている場合は、ぜひ定期的にチェックしてみてください。

関連コラム