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【2025年版】電気自動車(EV)の充電料金は本当に安い?自宅や外出先の料金を徹底比較

更新日: 2025/10/31投稿日: 2025/10/31

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【2025年版】電気自動車(EV)の充電料金は本当に安い?自宅や外出先の料金を徹底比較
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電気自動車(EV)の充電料金は、ガソリン車のようにほぼ一律ではなく「どこで」「どのように」充電するかによって大きく変動します。

自宅での充電を基本とするのか、外出先での急速充電を多用するのかによって、年間のランニングコストが数万円単位で変わってくるため、注意が必要です。

そこでこの記事ではEVの充電料金について、ガソリン車との比較も交えて徹底的に解説します。

この記事を読めば、EVの充電料金に関するあらゆる疑問が解消されます。ぜひ最後までご覧ください。

【結論】電気自動車(EV)の充電料金は「どこで」「どう充電するか」で大きく変わる

EVの充電料金は、充電する場所によって大きく異なります。ここでは、自宅で充電する際と、外部で充電する際で詳しく見ていきましょう。

自宅充電:最も手軽で経済的

EVの充電方法で基本となるのが、自宅での充電です。帰宅後に充電プラグを差し込んでおけば、翌朝には満タンの状態で出発可能です。

料金は、契約している電力会社のプランに依存します。一部の電力会社は夜間の電気代が安くなるプランを提供しており、これを活用すれば、充電料金を大幅に節約可能です。

ただし自宅充電設備の導入には、設備設置の初期費用がかかります。一般的な200Vコンセントの設置工事は約5万円からが相場ですが、設置する機器によって費用は大きく変動します。

自宅充電設備の設置費用相場

  • 壁付けコンセントタイプ:4~12万円程度
  • 壁掛けタイプ(6kWなど高出力):20万円以上
  • 自立スタンドタイプ:20万円前後
  • V2H機器タイプ:50万円以上

また、集合住宅の駐車場は共有部分なので、充電器の設置には組合の合意が必要です。この点が、マンションに住むユーザーのEV購入への障壁となっています。

外部充電:場所やプランで料金が変動

外出先での充電は、充電スポットの設置場所や利用する充電カードのプランによって料金が異なります。

充電器には「普通充電」と「急速充電」の2種類が存在します。一般的に、普通充電は時間がかかる分だけ料金が安く、急速充電は短時間で充電できる代わりに料金が割高に設定されている場合が多いです。

また、外部の充電スポットは、各自動車メーカーや充電インフラ会社が提供しています。利用は充電カードのプラン制で「月額基本料金+都度料金(分単位またはkWh単位)」で構成されているのが主流です。

代表的な充電カードのブランド

  • e-Mobility Power
  • 日産ZESP3
  • 三菱自動車 電動車両サポート
  • ENEOS Charge Plus

これらの充電スポットのほとんどは、都度払いのビジター利用にも対応しています。アプリをインストールするだけで利用可能ですが、プラン料金よりは割高になるのが一般的です。

電気自動車の自宅充電料金を3ステップでシミュレーション

自宅充電の料金は、利用している電力プランとEVによって異なります。ぜひ、ご家庭の充電料金を以下の3ステップでシミュレーションしてみましょう。

  • STEP1. 自宅の電気料金単価を確認
  • STEP2. 車のバッテリー容量を確認
  • STEP3. 「電気料金単価 × バッテリー容量」で料金を計算

STEP1. 自宅の電気料金単価を確認

まず、自宅で契約中の電力プランにおける電気料金単価(1kWhあたりの価格)を確認してください。

電気料金単価は、電力会社から毎月送られてくる検針票(「電気ご使用量のお知らせ」など)や、契約者向けのウェブサイトで確認可能です。

今回は、全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定めている「31円/kWh」を例として参照します。また、一部電力会社には夜間料金が安くなる「夜間料金プラン」があるため、ここでは20円/kWhの夜間料金プランを利用した場合のシミュレーションも併記します。

STEP2. 車のバッテリー容量を確認

次に、所有している、または購入を検討しているEVのバッテリー総電力量(kWh)を確認します。この数値は、自動車メーカーの公式サイトやカタログの主要諸元表で確認可能です。

引用:日産アリア公式サイト

このバッテリー容量が、満充電するために必要な電力量の目安となります。今回は一例として「日産リーフ X」の40kWhを参照します。

STEP3. 「電気料金単価 × バッテリー容量」で料金を計算

STEP1とSTEP2で確認した数値を掛け合わせることで、バッテリー残量ゼロの状態から満充電までの理論上の料金を算出可能です。

計算式:バッテリー容量(kWh)× 電気料金単価(円/kWh) = 満充電にかかる電気料金(円)

上記の例(リーフ40kWh、単価31円/kWh)で、0%から100%まで充電した場合の電気代は以下のようになります。

40kWh × 31円/kWh = 1,240円

また、20円/kWhの夜間料金プランの場合は、以下のとおりです。

40kWh × 20円/kWh = 800円

ただし、実際には充電時のエネルギーロスが発生します。そのため、計算上の数値よりも1〜2割程度多くの電力を消費する点には注意が必要です。

【場所別】よく使う外出先の電気自動車充電料金を徹底比較

外出先での充電料金は、場所によって大きく異なります。ここでは以下5つの項目で、利用頻度の高い充電スポットの料金を比較してみましょう。

  • イオンやニトリに充電料金無料の店舗はある?
  • イオンの充電料金:WAON支払いが断然お得
  • ニトリの充電料金:専用アプリが必要
  • ディーラーの充電料金
  • 高速道路(SA/PA)の充電料金

イオンやニトリに充電料金無料の店舗はある?

結論から言うと、2025年10月現在、イオンやニトリで完全無料の充電サービスを提供している店舗はほぼ存在しません。

かつては集客目的で、無料の充電スポットを設置している店舗は多くありました。しかしEVの普及に伴い、充電インフラの維持管理コストが増加したため、全国的に有料化が進みました。

イオンの充電料金:WAON支払いが断然お得

全国のイオン店舗には、充電ステーションが設置されています。これらは「e-Mobility Power(eMP)」ネットワークに加盟しており、電子マネーWAONでの支払いに対応しているのが利点です。

WAONでの支払いでは、eMPの充電カードやビジター利用に比べて、料金が割安に設定されています。

WAON払いでの充電料金

  • 普通充電:1時間120円
  • 急速充電:30分300円

eMPのビジター料金は、普通充電1時間528円、急速充電30分1,650円(最大出力50kW以下の場合)となっているため、比較するとかなり安いことがわかります。

イオンは買い物のついでに充電する「ついで充電」に適しており、とくに普通充電の安さが魅力です。WAONカードは店頭ですぐ発行できるため、利用しやすい点も見逃せません。

ニトリの充電料金:専用アプリが必要

一部のニトリ店舗では、エネチェンジ社が提供する充電スタンドが設置されています。

利用には「Myプラゴ」というスマホアプリのダウンロードと、クレジットカード情報の登録が必須です。充電器本体のQRコードをアプリで読み取れば、充電できます。

料金プランは時間単位の課金が基本で、充電料金も店舗により異なります。たとえば、東京の府中店の場合は以下のとおりです。

  • 普通充電(3kW):1時間180円
  • 普通充電(6kW):1時間360円
  • 急速充電(50kW):30分1,650円

充電の対応店舗は、Myプラゴの導入店舗一覧ページから確認できます。

月額料金は不要で、使った分だけを支払うシンプルな料金体系です。ただし、イオンと比較すると、普通充電の料金は少し割高になる傾向があります。

ディーラーの充電料金

ディーラー充電器の料金体系は、メーカーにより大きく異なります。自社のEV向けに提供する充電プランに加入している場合は、安い料金で充電を受けられることが多いです。

以下に、各メーカーのプラン例をまとめます。

メーカー充電サービス名プラン例
(月額・税込)
急速充電(税込)普通充電(税込)
日産ZESP3プレミアム10
(4,400円)
100分/月まで無料
(超過後 44円/分)
600分/月まで無料
(超過後 3.3円/分)
シンプル
(1,100円)
99円/分各充電器の料金設定に準拠
トヨタEV・PHV充電サポート
(2025/10/9以前の車種)
急速・普通A
(4,950円)
38.5円/分4.95円/分
TEEMO
(2025/10/9以降の車種)
TEEMO Long
(4,980円)
120kWh相当まで定額
(超過後 38円/kWh相当)
120kWh相当まで定額
(超過後 38円/kWh相当)
三菱三菱自動車 電動車両サポートベーシック
(1,100円)
[三菱販売店]27.5円/分
[eMP]44円/分
6.6円/分
プレミアム
(2,750円)
[三菱販売店]19.8円/分
[eMP]33円/分
3.3円/分
ホンダHonda Charge基本プラン
(従量制)
50kW:55円/分
90kW:77円/分
なし

基本的に、どの他社EVでもディーラー充電器は利用可能です。ですが、プラグの持参が必要、あるいはプラグの形状が異なったりする場合は断られる可能性があります。

高速道路(SA/PA)の充電料金

高速道路のSA/PAに設置されている充電器の多くは、eMPネットワークに属する急速充電器です。

料金は、eMPと契約している各充電カードのプランに依存します。もしeMPのビジター料金で利用する場合、料金は以下のとおりです。

充電器の種類出力利用開始5分までの料金
(税込)
5分経過後の
1分あたりの料金(税込)
普通充電3~6kW132円8.8円/分
急速充電最大出力50kW超385円77円/分
最大出力50kW以下275円55円/分

高速道路での充電は、主に長距離移動中の「継ぎ足し充電」が目的です。満充電まで行うのではなく、次の目的地まで必要な分だけを15分~30分程度で済ませるのが効率的な使い方と言えるでしょう。

電気自動車の外出先での充電料金プラン4選

外出先で充電する機会が多い方は、専用の充電カードやプランへの加入が経済的です。ここでは、よく利用される以下4つのプランと、選び方を解説します。

  1. e-Mobility Power(eMP):最もスタンダードな充電ネットワーク
  2. 日産 ZESP3:日産ユーザー向けのお得なプラン
  3. 三菱自動車 電動車両サポート:三菱車ユーザー向けのプラン
  4. ENEOS Charge Plus:カード不要で都度払いが可能
  5. 【簡単チャート】あなたに最適な充電カードの選び方

1. e-Mobility Power(eMP):最もスタンダードな充電ネットワーク

e-Mobility Power(eMP)は、日本の公共充電インフラの中心的役割を担うネットワークです。高速道路のSA/PAやコンビニ、商業施設など、全国の充電スポットの多くがeMPに加盟しています。

eMP自身も充電カードを発行していますが、自動車メーカーが発行する充電カードも、eMPネットワークを利用できます。

2025年現在、eMPが発行する充電カードのプランは、以下のとおりです。

プラン名月額料金(税込)普通充電料金
(1分あたり・税込)
急速充電料金
(1分あたり・税込)
普通充電プラン1,540円3.85円ビジター料金適用
急速・普通共用プラン4,180円3.85円27.5円

普通充電プランで急速充電する場合は、以下のビジター料金が適用されます。

出力利用開始5分までの料金(税込)5分経過後の1分あたりの料金
(税込)
最大出力50kW超385円77円/分
最大出力50kW以下275円55円/分

このカードを持つことで、全国のeMP加盟ステーションを会員価格で利用可能です。

2. 日産 ZESP3:日産ユーザー向けのお得なプラン

日産が提供する充電サービスプログラムです。日産車オーナーでなくても加入可能ですが、日産車オーナーの場合は月額料金の割引が適用されます。

eMPネットワークを利用しているため、全国のeMP加盟ステーションで利用可能なのもメリットです。プランごとの料金は、以下のとおりです。

プラン名プレミアム100プレミアム200プレミアム400シンプル
月額基本料金
(税込)
4,400円6,600円11,000円1,100円
プランに含まれる
充電分数
・急速充電 100分
・普通充電 600分
・急速充電 200分
・普通充電 600分
・急速充電 400分
・普通充電 600分
従量課金

プランの上限を超えて充電する場合は、以下の従量課金が適用されます。

プラン名プレミアム100プレミアム200プレミアム400シンプル
急速充電(税込)44円/分38.5円/分33円/分99円/分
普通充電(税込)3.3円/分3.3円/分3.3円/分3.3円/分

電力量(kWh)ベースの課金体系が特徴で、走行距離が多いユーザーや外部充電がメインのユーザーにとって、非常にコストパフォーマンスが高いプランと言えるでしょう。

3. 三菱自動車 電動車両サポート:三菱車ユーザー向けのプラン

三菱自動車が、自社のEV・PHEVオーナー向けに提供する充電カードサービスです。eMPネットワークに加盟しているため、全国のeMPスポットで利用できます

料金プランは「月額基本料金+都度課金」で構成されています。詳しくは、以下の表をご覧ください。

プラン名ベーシックプレミアム
月額基本料金(税込)1,100円2,750円
急速充電器(税込)
三菱自動車販売店
27.5 円/分 (30分 825円)19.8 円/分
急速充電器(税込)
eMPネットワーク カテゴリーA
44.0 円/分33.0 円/分
急速充電器(税込)
eMPネットワーク カテゴリーB
55.0 円/分55.0円/分
普通充電器(税込)
eMPネットワーク
6.6 円/分3.3 円/分

eMPネットワークのカテゴリーごとの店舗は、それぞれ以下のとおりです。

  • カテゴリーA:高速道路・コンビニ・商業施設・道の駅など
  • カテゴリーB:三菱自動車以外の自動車メーカー系列施設

プレミアムプランは、月額料金に対して都度の充電料金が安く設定されており、定期的に外出先で充電するユーザーに適しています。自宅充電がメインで外部充電を多用しない場合は、ベーシックプランが合理的です。

4. ENEOS Charge Plus:カード不要で都度払いが可能

石油元売り大手のENEOSが展開する、EV充電サービスです。

アプリにクレジットカード情報を登録して充電器のQRコードを読み込むだけで、月額利用料金なしでビジターとして利用できます。もちろん月額プランもあり、こちらはよりお得な料金で利用可能です。

プラン名月額基本料金(税込)ENEOS充電器(税込)提携充電器(税込)
プレミアムプラン2,200円/月急速:22.0円/分
普通:3.3円/分
エコQ電:49.5円/分
エネチェンジ:3.85円/分~
PHEVプラン1,100円/月急速:22.0円/分
普通:3.3円/分
エコQ電:49.5円/分
エネチェンジ:3.85円/分~
シンプルプラン0円急速:46.2円/分
普通:3.3円~6.6円/分
エコQ電:49.5円/分
エネチェンジ:3.85円/分~
非会員0円急速:49.5円/分
普通:3.85円/分
利用不可

EV充電スポットがあるENEOSは、公式サイトから検索できます。注意点として、eMPネットワークの充電スポットでは利用できません。

充電カードを持つほど頻繁に外部充電を利用しないライトユーザーや、カードを忘れた際の緊急利用、レンタカーでの利用などで利便性の高いサービスです。

【簡単チャート】あなたに最適な充電カードの選び方

どの充電カードを選べばよいか迷う方のために、簡単な選択チャートを用意しました。以下の表を参考に、自分に合った充電プランを見つけてください。

Q1. メーカーごとのおすすめ

購入予定のEVメーカー充電サポートプラン名おすすめプランと対象者
日産日産ZESP3【各種プレミアムプラン】
・自宅に充電設備がない
・外部充電がメイン
・長距離ドライブが多い
三菱自動車三菱自動車 電動車両サポート  ・外出先でも定期的に充電する方
【プレミアムプラン】
・自宅充電がメイン
・外出先ではたまにしか使わない方
→【ベーシックプラン】
それ以外         → Q2へ      

購入予定のEVが日産か三菱自動車以外のメーカーだった場合は、Q2へ進みましょう。

Q2. 利用頻度ごとのおすすめ

次に、利用頻度ごとのおすすめプランを紹介します。

外出先での充電頻度おすすめのプラン詳細・特徴
頻繁に利用する
(週2~3回以上、または外部充電がメイン)
日産 ZESP3
(シンプルプラン含む各種プラン)
・日産車以外も加入可
・電力量(kWh)ベースの定額
・時間や回数を気にせず使える
e-Mobility Power
(急速・普通併用プラン)
・全国を幅広くカバー
・月額料金に無料充電分あり
ENEOS Charge Plus
(プレミアムプラン)
・ENEOSや提携充電器をお得に利用
・eMP提携器はビジター利用
・ENEOSをよく使う人におすすめ
たまに利用する
(月数回程度)
e-Mobility Power
(普通充電プラン)
・全国を幅広くカバー
ENEOS Charge Plus
(シンプルプラン)
・月額基本料金0円
・ライトユーザー向け
・eMPネットワークはビジター利用
ほとんど使わない / 緊急時のみENEOS Charge Plus
(シンプルプラン)
e-Mobility Power
(ビジター利用)
の併用
・最も手軽な選択肢
・必要な時だけ都度払い
・レンタカーやカーシェアでの利用にも便利

Q1から順に辿っていけば、きっと自分に合ったプランが見つかるでしょう。

【徹底比較シミュレーション】EV vs ガソリン車 年間コストはどっちが安い?

ここからは、実際に年間の走行コストがガソリン車と比べてどれくらい違うのか、シミュレーションしてみましょう。

まず条件を、以下のように統一します。

  • 年間走行距離:10,000km
  • ガソリン車:燃費15km/L
  • ガソリン代:170円/L
  • EV:日産リーフXの電費6.8km/kWh
  • 自宅の電気料金単価:31円/kWh
  • 急速充電の料金:20kWh充電で30分1,500円

最初に、EVの電気代を求めます。自宅充電のみ、急速充電のみの料金は、それぞれ以下のとおりです。

  • 自宅充電のみの場合
    • 年間必要電力量:10,000km ÷ 6.8km/kWh = 約1,471kWh
    • 年間充電料金:1,471kWh × 31円 = 45,601円
  • 外部の急速充電のみの場合
    • 30分(1,500円)で走行できる距離:20kWh × 6.8km/kWh = 136km
    • 1kmあたりのコスト:1,500円 ÷ 136km ≒ 11円
    • 年間充電料金:10,000km × 約11円 ≒ 110,000円

自宅充電をメインにすることで、外部充電のみの場合と比較して年間約64,000円のコストを削減できる計算です。充電カードの月額料金を考慮しても、自宅充電の経済性はとても高いと言えます。

次に、ガソリン車の年間コストを求めましょう。年間のガソリン代は、以下のとおりです。

  • 年間必要ガソリン量:10,000km ÷ 15km/L ≒ 667L
  • 年間ガソリン代:約667L × 170円 ≒ 113,390円

最後に、算出した3つのコストをすべて比較します。

  • 電気自動車(自宅充電のみ):約46,000円
  • 電気自動車(外部急速充電のみ):約110,000円
  • ガソリン車:約113,000円

今回の条件では、自宅充電メインのEVの方が、ガソリン車に比べて年間で約67,000円以上も走行コストを節約できる計算になりました。

また、外部充電のみの場合でも、ガソリン車と比較して約3,000円お得となります。外部充電に関しては、自分に合った充電プランを選択すれば、もっと安くなる可能性もあります。

なぜ?電気自動車の充電料金が「無料」のスポットがある理由2選

無料の充電スポットがある理由は、主に2つです。

  1. 商業施設の集客目的
  2. 自治体やディーラーによるEV普及

1. 商業施設の集客目的

スーパーマーケットやショッピングモール、ホテルなどの商業施設が、顧客サービスの一環として無料充電スポットを提供しているケースです。

EVユーザーを自施設に呼び込み、充電している間の滞在時間中に食事や買い物をしてもらうことを目的としています。また、EVという先進的なイメージが、施設のブランドイメージ向上に繋がる効果も期待されています。

ただし、近年は充電インフラの維持コストの問題から、有料充電器へ移行する施設も増えているのが現状です。これらの多くは普通充電器であり、利用には時間制限が設けられています。

2. 自治体やディーラーによるEV普及促進

市役所や図書館、道の駅といった公共施設に、自治体が無料の充電スポットを設置しているパターンです。これは、環境政策の一環としてEVの普及を後押しする目的が多くを占めます。

住民サービス向上や、遠方からのEVユーザーの誘致による地域活性化も狙いの一つです。

また自動車ディーラーも、自社ブランドのEV販売促進や顧客へのアフターサービスとして、充電器を無料で開放していることがあります。ただし、これは自社オーナーの利用に限られる場合がほとんどです。

これらの無料スポットも、充電器の維持管理や公平性の観点から、有料化への移行や利用ルールの厳格化が進む可能性があります。

電気自動車の充電スポットを調べるには専用サイトやアプリが便利

EVで外出する際、事前の充電スポット検索は不可欠です。スポットの検索には、専用サイトやアプリを利用しましょう。

代表的な検索サイト・アプリ

これらのサービスは充電器の検索だけでなく、充電器の種類や空き状況も確認できるため、とても便利です。

電気自動車の充電料金に関するよくある質問

EVの充電料金に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました 。

Q:充電料金の支払い方法は?カードなしでも大丈夫?

主な支払い方法は、以下の4つです。

・充電カード
・スマホアプリ
・クレジットカード
・電子マネー

充電器に応じて利用できる支払い方法は異なるので、事前に調べておきましょう。

【まとめ】電気自動車(EV)の充電料金を賢く抑えるなら「自宅充電メイン+最適な充電スポット」が正解

電気自動車(EV)の充電料金はガソリン代と比べて経済的ですが、その恩恵を受けるには「どこで」「どう充電するか」が鍵となります。

もっとも安価で手軽な方法は、電力会社の夜間プランなどを活用した「自宅充電」です。自宅充電を基本として、最適な外部充電スポットを選択すれば、EVの運用コストを最小限に抑えられます。

また、外部充電をメインで利用する際は、頻度に応じて最適な充電カードプランを選びましょう。自分に合ったプランを見つけるためにも、ぜひこの記事を今一度参考にしてみてください。

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