スマートモビリティとは?国内での取り組みと今後の展望を紹介
更新日: 2026/6/27投稿日: 2026/5/15
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移動の最適化や交通課題の解決を目指す「スマートモビリティ」は、自動車業界の次世代戦略を語るうえで欠かせないキーワードとなっています。
AIやIoT、自動運転といった先端技術を組み合わせ、クルマと社会の関係そのものを変えようとする概念ですが、内容がわかりにくいと感じる方もいるのではないでしょうか。本記事では、スマートモビリティの定義から国内の代表的な取り組み、今後の展望までを整理して解説します。
スマートモビリティとは

ICTとAIで移動を再設計する新たな概念
スマートモビリティとは、ICT(情報通信技術)やAI、IoTといった先端技術を活用し、人やモノの移動をより安全・便利・効率的に再設計する取り組みやその概念を指します。単なる「賢いクルマ」ではなく、車両・道路・通信・サービスを一体のシステムとして捉える点が特徴です。経済産業省と国土交通省は2019年に官民連携プロジェクト「スマートモビリティチャレンジ」を立ち上げ、地域の移動課題の解決と新しいモビリティサービスの社会実装を後押ししています。
代表的な構成技術とサービス
スマートモビリティを構成する技術は多岐にわたります。自動運転、コネクテッドカー、EV(電気自動車)、カーシェアリング、そしてMaaS(Mobility as a Service)などが中核を担うとされ、これらが相互に連携することで渋滞緩和や交通事故の削減、環境負荷の軽減、地方の移動弱者の支援といった社会的価値が生まれる仕組みです。
参考:
スマートモビリティチャレンジとは | SmartMobility Challenge
スマートモビリティチャレンジ推進協議会 | 経済産業省
注目される背景とCASE・MaaSとの関係

CASEとMaaSが示す業界変革
自動車業界で語られる「CASE」は、Connected(コネクテッド)/Autonomous(自動運転)/Shared & Services(シェア・サービス化)/Electric(電動化)の頭文字を取ったクルマの変革を示すキーワードです。一方のMaaSは、自家用車・公共交通・自転車などあらゆる移動手段を一つのサービスとして統合する概念で、CASEの先に実現されると整理されています。スマートモビリティは、これらを社会システムへ実装する上位の枠組みと捉えるとわかりやすいでしょう。
社会課題から生まれる必然性
背景には、地方の人口減少と公共交通の縮小、ドライバー不足、脱炭素への要請など複合的な社会課題があります。クルマを「持つ」前提から「使う」前提へと利用者の意識が変化するなかで、効率的な配車や経路最適化を支えるデジタル基盤の重要性が一段と高まっています。
※参考:
注目が集まる「CASE」「MaaS」って何? | GAZOO.com
日本版MaaSの推進 | 国土交通省
国内の代表的な取り組みと今後の展望

実証都市「Woven City」の始動
民間側で象徴的なのが、トヨタ自動車が静岡県裾野市に整備する実証都市「Woven City(ウーブン・シティ)」です。自動運転車専用レーン・パーソナルモビリティおよび自転車専用レーン・歩行者専用ゾーンの3種類の道を立体的に編み合わせる都市設計で、AIやスマートホームと連動したMaaSの社会実装が想定されています。第1期エリアは2024年に完成し、2025年秋から実証フェーズへと移行しました。
これからのスマートモビリティ
今後は、自動運転レベル4の地域展開、EV充電インフラの拡充、データ連携基盤の整備が三位一体で進むとみられます。クルマを起点としつつも、まちづくりや物流、防災までを含めた「移動の総合プラットフォーム」へと裾野が広がる流れは、今後さらに加速していくでしょう。
参考:
スマートモビリティチャレンジ2025 採択結果 | 経済産業省
トヨタ ウーブン・シティ、2025年秋に実証実験を開始 | スマートモビリティJP
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