テスラが国内でのFSDのテスト走行を本格開始
更新日: 2025/9/4投稿日: 2025/8/30
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テスラ社は、当社の自動車に搭載されている機能「FSD(フルセルフドライビング)」の技術テスト走行および学習を、日本国内で本格的にスタートしました。
FSDは、2025年8月現在では、米国・カナダ・メキシコ・プエルトリコ・中国の5か国のみ対応している機能です。
テスラは、自社の先進的な運転支援システムを、日本で利用できるようにするための重要な一歩と位置づけています。
今回の記事では、テスラのFSDの詳細を解説します。
FSD(フルセルフドライビング)とは

FSDは、テスラの自動車に搭載できるオプション機能です。
そもそも、テスラの自動車には「ベーシック オートパイロット」という運転支援機能が標準装備されています。
このベーシックオートパイロットにプラスできるオプション機能が「エンハンスト オートパイロット」で、そのさらに上位グレードのオプションが、FSDです。
【テスラ自動車に搭載可能な機能】
機能名 | 概要 |
オートステアリング | 走行車線を維持する |
トラフィックアウェア クルーズコントロール | 設定された走行速度を維持する |
アクティブセーフティ機能 | 自動緊急ブレーキ、正面衝突警告、ブラインドスポット衝突警告、車線逸脱防止 |
オートレーンチェンジ | 高速道路で隣の車線への移動をアシスト |
ナビゲート オン オートパイロット | 高速道路の入口から走行を開始し、ドライバーの確認を得た上で正しい出口から退出する |
ダムサモン | モバイルアプリやキーを使って、狭いスペースから自動車を出し入れする ※1 |
アクチュアリー スマートサモン | 駐車場内にいるドライバーを見つけて迎えに行く ※2 |
オートパーキング | ワンタッチで並列駐車・縦列駐車を自動的に実行 |
FSDを利用できる米国においては、一般道での車線変更、信号機のない交差点の通過、一時停止標識での自動停止といった、高度な運転支援機能が実現しています。
なお、これらの機能はあくまでも「運転支援機能」です。主体となって運転するのは人であり、自動運転が実現できるわけではありません。
テスラの運転支援システムの安全性

米国の統計によると、テスラの運転支援システムは、通常の車より9.5倍も安全だとされています。
一般的な車の場合、米国では平均113万km毎に1件の衝突事故が発生していますが、テスラのオートパイロット機能をオンにした車両は平均1,077万km毎に1件の衝突事故しか発生していません。
テスラの自動車は、実際に街を走るリアルデータをもとにしたAI学習、およびソフトウェアアップデートによって、日々安全性を向上させています。
テスト走行の内容

今回のテストは、テスラの「We, Robot」イベント(2024年10月10日)で披露されたFSDの技術を活用し、都市部の複雑な道路環境や高速道路での性能を検証するものです。
テスト車両には、現在販売中の車両と同様の最新AIハードウェア(AI 4)、およびカメラベースのTesla Visionを搭載したミッドサイズ モデル3が用いられています。
これまでは日本でテスラ製の自動車を購入しても利用できなかったFSDが、今回のテスト走行を経て、実用化が進むかもしれません。
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